スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

星大戦争と宇宙からのメッセージ

さて、前回は、「松竹2大カルトSF映画」ということであったのだが、大映(現在は角川映画ね)について書くのを忘れてしまった。しかし大映のSF映画は、新旧のガメラシリーズと時代劇ファンタジイの「大魔神」三部作(「妖怪大戦争」とかの妖怪ものは別にいいでしょ?)は別にして、本格的なものはというと昭和24年に公開された「透明人間現わる」と昭和31年に公開された「宇宙人東京に現わる」ぐらいしかないし、また、これらの作品も、そんなに多くを語るものはないので、今回はパスしようと思う(笑)尚、新旧ガメラと大魔神については、いずれまた取り上げたいと思う。さてさて、昭和52年12月17日、正月映画として東宝は、2本立ての映画を世に送った。その1本は、山口百恵主演の「霧の旗」、そしてもう1本が「惑星大戦争」である。当時、私は、その次の年に海の向こうからやって来る「STAR WARS」に対抗して作ったものだということは全然、知らなかったのだが、テレビで正月映画を紹介する番組で、この映画の紹介を見て(確か、轟天号が宇宙を飛んでいるところと浅野ゆう子がヌイグルミ丸出しの猿人に捕まっていたところが映っていたと思う)子供心に「ウゲゲエッ!なんちゅう、ひどい映画や。」と思った。そして、と言うか、やっぱりと言うか、映画館に見には行かなかったのだが(笑)後年、テレビで放送されたのを見たのだが、やっぱり見に行かなくて正解だったと痛感した(笑)で、更にその後、理由は忘れたが(笑)ビデオで見たり、製作話を知ったりすると、あきれて物が言えない状態になった(笑)まず、有名な話だが、20世紀FOXの「STAR WARS」の当時、予定していた邦題「惑星大戦争」をそのまま流用したのは目をつぶるとしよう。だが、クランクインしたのが映画公開の2ヵ月前というのは、一体どういうことなのだろうか?しかし内容を見て納得した。何と、過去の東宝特撮のライブフィルムの使い回しをしているではないか!2ヵ月で完成するのは当たり前だ。しかも、きちんと作ったセット(?)は金星の表面のところだけだというではないか。これで「STAR WARS」 に本気で対抗しようと言うのだろうか?「ちょっと待ってくれや。」という感じである。しかし、確かに「STAR WARS」に影響されて製作されたのは間違いないが、よく見れば明らかに、あのアニメの影響も受けている。そう、やはり、ブームになっていた「宇宙戦艦ヤマト」だ。すでにこれは、マニアの間では知られている ことだが、宇宙へ飛び立つ「轟天号」は何となくヤマト風に、リメイクというか、デザインされていると思うし、最後に出て来たエーテル爆弾も波動砲のマネだと思われても仕方がない。つまり、せっかく、「海底軍艦」の轟天号を宇宙へ飛ばすというアイデアを思いついても、詰めを安易な発想で行うので、どうしようもない。キャストもそれなりに、いや、東宝特撮的には豪華(笑)であったのに、結局、あまりにも粗製乱造さが目立ったばかりに終わってしまった(監督の福田純と脚本の中西隆三は、余りにも製作期間が短いのでやりたくなかったという説もある)。中野昭慶・特撮監督が「STAR WARS」を見て言ったといわてれる「あの程度の特撮は、すでに東宝がやっていますよ。」という「お言葉」が本当に信じられない。しかも、おまけに、敬愛する、故・田中友幸プロデューサーまでもが「STAR WARSから学ぶものは何もない・・・。」とおっしゃっているのには、もう、腰を抜かさんばかりの驚きだ。そらあ、そんなことを言うてるようじゃあ、進歩しませんよ。 スターウォーズの特撮スタッフたちは、真実かどうかはわかりませんが、いっぱい日本の特撮を見たと言うているではありませんか。実際のところ、彼らにとって、役に立ったかどうかは別にして彼らの方がよっぽど勉強熱心ですよ。私が本当によかったと思ったのは、ヘルファイターが世界中を襲撃するシーンと轟天号がリボルバ ー式のカタパルトを内蔵している、というところだけだ。だが、だが、である。映画はヒットしたのだ。「霧の旗」のおかげで(笑)そして、そして、そして、昭和53年のゴールデンウィークに1本の映画が、東映より公開された。「宇宙からのメッセージ」である。製作費15億円と言われたこの映画は、やはり「STAR WARS」に対抗して作られたのだが、どうしても日本が作ったものだから、ということで子供心にも「躊躇」してしまい、結局 、これも映画館には見に行かなかった(当時、朝日ソノラマから出ていた「マンガ少年」に載っていた石森章太郎のデザイン画はカッコよかったし、テレビで見た予告編もおもしろそうに見えたのだが)で、やはりテレビで(確か、朝日放送かな?)見たのだが、これもビックリした。作っているのが東映なので仕方がないのかも知れないが、「里見八犬伝」をモチーフにしているのはいいとしても、まず、どう見ても時代劇かヤクザ映画としか見えない。それは出演している俳優の面々やセリフ廻しが影響していると思うが 、特に、あの名前も思い出したくない関西弁を話す奴は大嫌いだ。なぜかと言うと、私自身が関西弁というか大阪弁を話すせいもあるだろうが、せっかく「SF映画」を見ているのに、例えそれが家のテレビで見ていようが、全然、トリップできずに、いっぺんに現実の世界に引き戻されてしまうのだ。同じことは、芥川隆行のナレーションにも言える。この人の声を聞くとどうしても、例え子供であっても、テレビの「水戸黄門」や「大岡越前」を思い出す(笑)それともうひとつ。真田広之が、燃えている戦闘機(名前忘れた)を消火器で消しているシーンにも言える。あの赤い消火器をそのまま使うかあ?である。ちょっとぐらい「SF映画」らしい加工せいよ!と思うのは私だけではないだろう。それに「SF考証」を野田宇宙大元帥が担当したというが、そうであれば、あの酸素マスクだけで宇宙空間を遊泳するシーンは何なのだろうか?色々、文句はあるが(笑)それでも当時、世界に2台しかなかった、シュノーケルカメラを1日400万のレンタル料を払って使用、駆使した特 撮シーンは、それなりに迫力があるものだった。特に今や、語り草になっている、ガバナス要塞内部でのドッグファイト。あのパイプに突入して行って、閉まっていくシャッターを爆破して通り抜けるシーンは、やはり日本特撮というレベルを考えると、今でも凄いと思う。正に、矢島(信男)特撮の集大成と呼んでふさわしいもの であった。残念なのは、せっかく原案を、石森章太郎、野田昌宏、深作欣二、松田寛夫の4人で考えているものの「SF」の部分と「お話」の部分が、きっちり分業できていない点と、松田寛夫が書いた脚本の最終チェックが、恐らくできていなかった点だろう。もう少し脚本の精度を上げることができていたら、絶対に素晴らしい SF映画になったはずである。惜しかったと思うよねえ!マキノ氏!最後に、映画ではないのだが、「STAR WARS」に影響を受けて作られた日本のSFテレビシリーズに触れておきたい。そう、エドモンド・ハミルトン原作の円谷プロの「スターウルフ」だ。残念ながらドラマの部分は、原作を消化しきれていなかったのか、 あまりおもしろくなかったが、特撮監督の佐川和夫が描いた、その宇宙戦闘シーンは、テレビ特撮のレベルで言えば大したものであったと思う。そう言えば「スターウルフ」でハルカン(やったっけ?)司令を演じた、悪役俳優の山本昌平は、最近、全くテレビで見ないのだが、どうしているのだろうか?という訳で今回は終了であ ります。次回は久し振りに洋画に戻って、「ブレードランナー」か「禁断の惑星」か「宇宙戦争」(新旧)です。

「トムとジェリー」を見ながら、バルカン星のダースベイダー






 

 
 
スポンサーサイト

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

松竹2大カルトSF映画

さて、今回は「東映&松竹&日活編」であるのだが、まず、次回は「惑星大戦争」と「宇宙からのメッセージ」を取り上げるので、東映については、その時にしようと思う。が、「日活」なのだが、劇場用SF映画が唯一の怪獣映画である「大巨獣ガッパ」と、もう公開が終了しているはずの「ヤッターマン」の実 写版(松竹系の映画館で主に公開しているのは、配給を松竹と共同でしているためよ、念のため)以外は、全く製作していないのをすっかり忘れていた(笑)「ヤッターマン」は又、別の機会に取り上げたいので、日活については取り上げる映画がないのでスルーしたいと思う(笑)という訳で「松竹」である(笑)実は、松竹には2大カルトSF映画(って勝手に私が思っているという説もある)がある。「吸血鬼ゴケミドロ」と「昆虫大戦争」である。この2本は私ぐらいの年齢(って幾つやねん!)で関西で育った人なら、小学生のころ、大阪の朝日放送で毎年、夏休みになると必ずやっていた「夏休みこども映画大会」で必ず放映していたのをご存知だろ うと思う。他にも東映の「大忍術映画ワタリ」やアニメ映画「少年猿飛佐助」、「太陽の王子ホルスの大冒険」などなど昔のテレビ局はジャンルを問わず、本当に色々な、昔の映画をやっていたのだ。まあ、今みたいに、内容云々とか、放送禁止用語がどうのとか無かったからねえ・・・・。まあ、それは置いといて、最初は「昆虫 大戦争」である。ホロコーストの生き残りである白人女性のアナベル(ゴケミドロにも出演している、キャシー・ホーラン)が「全人類抹殺」という野望を抱き、人間の声による指令で意のままに動く、意志を持つ「昆虫」の生物兵器の話を軸に、東西冷戦が絡むというB級丸出しのストーリーである。が、子供のころに見たせいか 、昆虫が人間を刺す?食う?シーンは結構、痛そうで気色の悪い出来であったし、主人公の秋山を演じた川津祐介の痛そうで苦しそうな顔も、今もハッキリと覚えている。特撮は川上景司である。一般的には「ウルトラQ」の特撮が有名な人であるが、この人は昔から松竹の特撮をやっていた人だ。で、せっかくなのでストーリーを 、最初から、もう少し詳しく紹介すると(始めからそうせいや!)ベトナムへ向かう途中で、日本の阿南群島の上空を飛行していた、水爆を輸送中のアメリカ軍の戦略爆撃機が昆虫の大群に襲われ、乗組員がパラシュートで脱出する。爆撃機は墜落したが生き残った兵隊は、麻薬中毒の黒人兵のチャーリー以外、全員、謎の昆虫に刺 されて死んでしまう。島で昆虫採集をしていた秋山は、アナベルと情事の最中に、この事件を目撃し、チャーリーの腕時計を盗んで、それを売ろうとしたのを、アメリカ軍の調査団のゴードン中佐と軍医と警察に咎められ、アメリカ兵殺害の容疑で逮捕されてしまう。秋山の妻、ゆかりと、秋山が密かに昆虫を送った東京の科学者、 南雲が病院に収容されたチャーリーの証言から、アメリカ兵たちが、昆虫に襲われたのではないかと推理し、真相を究明したいと申し出る。アナベルに秋山の無実を証明するように依頼した南雲だったが、彼女はなぜか、証言を拒否する。秋山を雇って虫を集めさせていたアナベルは、実は、ホロコーストの生き残りで、そこでの悲 惨な体験から極度の人間嫌いになってしまい、挙句は全人類抹殺という途方もない野望を持っていたのだった。昆虫は彼女が繁殖させた殺人生物兵器だった。これに目を付けた共産圏の某国が、レストランの経営者のセボレー工藤と漁師の松永を通じて、アナベルの研究を援助していたのだった。 秘密を知った南雲は、病院を脱走したチャーリーが女医の純子に発した「ジェノサイド!」という言葉をヒントに自ら虫に刺され、その意味を知った。昆虫はアナベルによって「人間たちが起す核戦争の巻添えを喰うくらいなら人間なんか絶滅させてやる!」という意思を持たされていたのだった。不時着した水爆を狙って、某国 が動き出したのを知ったアメリカ軍は、昆虫のワクチンを作れる南雲を拉致し、水爆を遠隔操作で爆破させて、昆虫もろとも研究設備を破壊する事にした。心あるパイロットがゴードン中佐を拳銃で撃つが、爆破スイッチは瀕死のゴードン中佐の執念で押されてしまう。爆破を予見して上空へ避難していた昆虫たちは、島から立ち上 るキノコ雲を見ると一斉に、南雲が乗っていた飛行機に襲いかかった。飛行機は爆発し墜落した。昆虫から命がけでゆかりを守って死んだ、秋山の子供を産むために島を脱出したゆかりを除いて、事件の真相を知る人々はすべて死んでしまった。地球の運命は一体どうなるのか?と、ちょっと長くなってしまったが、映画はここで終 ってしまう(笑)期待しないで見ると十分、おもしろいので、よかったら見て下さい(笑)因みに、脚本は高久進である。後に東映で刑事ドラマや特撮、アニメや時代劇などを数多く書いた、有名な人である。
2本目は「吸血鬼ゴケミドロ」である。この5月4日に肺炎で、主演を務めた、シャンソン歌手の高英男氏が亡くなられた ので、ご存知の方も多いのではないかと思うが、元々、これは、「スペクトルマン」などのピー・プロダクションが、新たな特撮テレビシリーズとして「ゴケミドロ」を企画したのが始まりで、昭和42年に、白黒のパイロットフィルムを完成させた。その後、この企画は松竹に持ち込まれ、紆余曲折を経て翌年の8月、劇場映画「 吸血鬼ゴケミドロ」として公開されたのだ。但し、映画化に至るまでには、かなり大幅な変更がなされており、結果的にはゴケミドロという名称、及び人間の体内に侵入して自由に操る宇宙生物の能力のみが受け継がれた形となっていた。旅客機が、人里離れた岩山に不時着し、機内にとり残された10人の人間 たちが、血液を常食とする宇宙生物ゴケミドロに襲われる。気持ちがいいほどに醜い人間模様を描いた挙句、最後に生き残ったパイロットとスチュワーデスの2人も結局、生き残ることが出来ない。機内と同じことが、地球全体でも、起こっていたという驚愕のラストは実に衝撃的で、低予算でかつ、マイナー色は否定できないもの の、数少ない、和製SF怪奇映画の秀作として、私のような一部のファンには高く評価されている。脚本は先程の「昆虫大戦争」も担当した高久進と、推理作家として活躍していた小林久三。監督には、東映の映画とテレビで活躍していた、佐藤肇が松竹に招かれた。また、冒頭で触れたが、ゴケミドロに操られる吸血鬼、寺岡を演 じた主演の高英男、絵に描いたような強欲代議士、真野を演じた「必殺」シリーズの悪役でも有名な、北村英三、その代議士の提灯持ちをしながら、最後には裏切ってしまう会社重役、徳安を演じた、「仁義なき戦い」の山守義雄役が有名な、金子信雄など、俳優たちの熱演が印象深いが中でも、高橋昌也が演じた「宇宙生物学者」 の佐賀が乗客の中で一番、紳士的に行動していたにも関わらず、学者としての興味から、他人を宇宙生物の犠牲にすることに賛同してしまうシーンは、子供心に見ていてゾッとしたものだ。特撮はピープロの企画のせいか、当時のピープロの特撮スタッフがやっていたが、旅客機内部は実物大のセットを作ったというが、映画の最初で、殺し屋の寺岡 がオレンジ色に輝くUFOの中に入っていくのも、チャチと言えばチャチだが、幻想的な雰囲気でなかなかよかったし、寺岡の額が縦にパックリ裂けて、ゴケミドロが憑依するするシーンも、当時としてはよかったと思う。しかし、最近はこのような和製怪奇SF映画がメッキリ製作されるのが、少なくなってしまったのは寂しいか ぎりだと思う。この「吸血鬼ゴケミドロ」は比較的、DVDがレンタルできるのではないかと思う。また、別に宣伝するつもりではないのだが、パソコンがあってネットが出来る環境さえあれば、松竹オンラインで7日間、367円で見れるので機会があれば、ぜひ、見て下さい(笑)。
てなわけで、次回はマキノ氏との激論必至!?「惑星大戦争と宇宙からのメッセージ」です。

「真マジンガー~衝撃Z編~」を見ながらバルカン星のダースベイダー

 





 
 

 



テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

~東宝編~PART3•ゴジラ以外のSF映画たち

さて、今回は東宝におけるゴジラ以外のSF映画たちについてである。この稿の最初の回にも述べたが、現在のところ、日本映画界において「SF映画」を一番製作しているのは(ファンタジイも含めてね)東宝であるのは間違いないが、一番の傑作は何だろうか?熱狂的なファンであれば「地球防衛軍(以下「地球」)」 や「海底軍艦(以下「海底」)」「宇宙大戦争(以下「宇宙」)」になるのだろうが、私からすると三作共、古いということは抜きにして、確かにおもしろいとは思うが「地球」においては「モゲラ」は何をしに出て来たのか(笑) もうひとつ良くわからないし、「海底」は押川春浪の原作を忠実に映画化しているのかどうかは別にして、神宮寺大佐を演じた、故・田崎潤の一世一代の名演技は見ておいた方がいいと思うが、ムー帝国の突入時に、艦首から発射(やったっけ?)されたアトミック冷凍「砲」は別にして、使用した軍人たちのアトミック冷 凍「銃」は、こだわらなくてもいいのかも知れないが(笑)拳銃の方がしっくり来るような気がする。そして「宇宙大戦争」に至っては、ナタール人との決戦で、池辺良か、土屋嘉男か、誰か忘れたが(笑)地対空熱線砲を手で持って(やったっけ?2よ)撃つのはいいが、手で持てるぐらいの簡易的なモノに、宇宙をビュンビュン 飛ぶ円盤を持つ宇宙人が負けるのか?と思ってしまうのだ。では、そんな文句ばかり言っている(笑)私ことバルカン星のダース・ベイダーがいいと思っている東宝SF映画は何かと言うと、まずは「ガス人間第一号」である。マッド・サイエンティストによる人体実験で、肉体をガス状に変化できるように改造された男が、愛する日本舞踊の家元のために、その能力を使って、次々と犯罪を犯していく、という言わずと知れた「変身人間シリーズ」の第3弾であるこの映画は、上映された昭和30年代に、こういう事件がもし起きれば、多分、このような展開になるのではないかと いう感じがよく出ているシリーズ最高傑作である。確かに今見れば、全体的に古さを感じるだろうが、「トワイライトゾーン」や「アウターリミッツ」が好きな人間には堪らない、SFオムニバス・ドラマのテイストに溢れているそのストーリーは、現在では、CGであれば簡単に描くことはできると思うものの、今の日本ではナントカ人間と言えば、すぐにフリークス系を発想する貧困な輩が多いので、恐らく二度と製作することはできないだろう。特に、この映画は、他にもあるかも知れないが、通常の怪獣映画や特撮映画のように本編と特撮が、はっきりと分かれているのではなく、本編部分のフォローに特撮を使用した映画で、成功している映画という意味でも特筆に値する。それに、あちこちの雑誌でも言われていることであるが、何と言っても、ガス人間の水野を演じた、土屋嘉男と藤千代を演じた、八千草薫の演技は必見である。藤千代の性格を、あやふやに描いている脚本に難がある、と言った批評も何かの雑誌で昔、読んだが、そんなことはないと思う。また、有名なラストは涙なしでは見れないだろう(って、私は「なし」で見ました(笑))この「ガス人間第一号」を初めて、私が知ったのは、オールド・特撮ファンには非常に懐かしい 、ケイブンシャ刊の「原色怪獣怪人大百科」(昭和46年版)であるが、見たのはやはりテレビで、大阪の朝日放送である。もう、何十年前の話だろうか(笑)当時は同じ週に上記の「地球」や「海底」「宇宙」も、すでにビデオでは見ていたが、なぜか放送されたので、かじりつくようにテレビを見ていた。まあ、それはともかく、ちょっと大きいレンタル店にはDVDが置いてあると思うので未見の方はぜひ、見て頂きたいと 思う。そして、もう一本は純粋なSF映画と呼ぶには厳密に言うと、少し抵抗があるが「ノストラダムスの大予言」である。五島勉のベストセラーを元にした、説教臭いことで有名な(そんなん、ホンマにおもろいのか?)この映画は当時、小学生だった私及び同級生の間で、大変、話題になり、どうしても見たい映画であった。折 しも忘れはしない、(フジテレビ系列の)関西テレビの夜8時ぐらいから、これのスペシャル番組があって、その中で出て来た、浜辺にある小舟の中で抱き合う、黒沢年男と由美かおる(エッチな小学生やねえ)そして不気味な岸田今日子の予言の声が、子供心に強く印象に残ったのも手伝って、親に「連れて行って欲しい」と頼ん だのだが、どうしても無理だったたため、下校時に校門の外で映画館のオッサンが配っていた割引券をもらって(当時はこういう慣習があったのだ)親に黙ってひとりで見に行ったのだ。で、見た結果は、丹波哲郎が「ノストラダムスの予言」を通して、人類の危機を切実に訴えるだけ、訴えて、滅んでしまうと言う(笑)ものであったが(特撮も、本編も、それなりに頑張ってたと思う(笑))その、丹波哲郎の一人三役は、やっぱり丹波哲郎だったし(笑)確かに例の成層圏 の放射能が、降下したために、ニューギニアの原住民が被爆し、頭がおかしくなり、探検隊を食おうとして襲うシーンは、子供心にも強烈であったし、ラストの核戦争後に、生き残るのはいいが、放射能で奇形児となった二人の子供が、空腹を満たすために一匹のミミズを取り合うシーンも、「反対」に出来がいいために大変、気持ちが悪い印象を残すこととなった。ご存知のように、この映画は、この二つのシーンに来た抗議の影響で当初は、その言われていたシーンを完全にどうかは忘れてしまったが、削除し、修正したフィルムで上映を行っていたが、ビデオとLD発売に関しては、修正版を元に発売をする予定であったものの、最終的には国内は 販売が中止となり、海外のみ発売されることになった。また、テレビ放送も地上波、衛星放送を問わず、放送禁止作品になってしまった。そして、それが、逆にカルト化された映画となってしまい、幻の映画になってしまった。が、めったにないが、地方の映画館などで、ごく、たまにやっていたりするので、「ぴあ」などでチェックしてみては、どうだろうか?と、何やら少し中途半端になってしまった感じがするが、今回はこれまでとしよう。次回は「日本のSF映画~東映、松竹、日活編(仮題)」です。それでは、皆様、さようなら。
子供と「ウォーリー」を見ながら、バルカン星のダース・ベイダー








     
     

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

~東宝編~PART2・ゴジラ以外の怪獣映画たち2

さて、前回の続きで、逆におもしろかったと思った、「空の大怪獣ラドン(以下「ラドン」)」と「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣(以下「ゲゾラ」)」である。東宝の昔の怪獣映画は、前回の「サンダ対ガイラ」や「フラバラ」もそうだが(ついでにガメラもそうだが(笑))関西圏で言うところの、10チャンネルである、読売テレビで、ほとんど見ていたのが実情だが、まあ、そんなことは置いておいて、どこが、おもしろかったかと言うと、まず「ラドン」だが、前半の、鋭利な刃物が凶器かと思わせる、謎の殺人事件から始まって、怪虫メガヌロンの恐怖を描く怪奇映画を思わせる描写があり、そしてラドンが出現してからは、53年前の映画とは思えない、テンポのよい展開で話が進み、また、ラドン自体も最初は、なかなか姿を現さず、ほとんど飛行機雲や影だけで表現 されていて、見せ方が非常に上手い。特撮もファンの間では、すでに有名だが、超音速で、空中を飛行機雲を出しながら飛ぶラドンを追撃する、F86Fセイバーとの攻防は、凄いスピード感に溢れている描写だし、阿蘇で記念撮影をするカップルを襲うラドンの影が、地形の凹凸の大きさに合わせて形を変えるのにはビックリした 。また、映画を見ていた観客から「あれは本当に壊しているいるのか?」と、本当に、問い合わせがあった(笑)飛行するラドンの衝撃波で「西海橋」がグニャリと折れて曲がってゆっくり崩れるという破壊シーンも抜群に良い。加えて、福岡市街地でのラドン対自衛隊の攻防で、有名な、崩れていくターミナルビルの中を人間が走 って行くシーン。「ガメラ2・レギオン襲来」の特撮でも行われた、合成では無く、ビルのミニチュアに鏡を仕込み、その鏡に演技をしている人たちの姿を映した という、当時の特撮レベルを考えると、確かに、故・円谷英二は凄いと思う(因みに、故・円谷英二は「SF」についても自分なりに考えてこだわりを持った人で「地球防衛軍」でミステリアンが地球人(日本人)と会話をするシーンで、会話をする前に、ムニョムニョという音をさせてから話をするのだが、故・星新一に「あれは 、地球の言語に翻訳しているのですね?と聞かれて、「気づかれましたか!」と答えたのは有名な逸話である)。そして、ラストのオネストジョンミサイルによる阿蘇の総攻撃でラドンが全滅する、悲愴感が漂う、その一連のシーンは怪獣映画屈指の名シーンで、最初に述べたように個人的には好みではないが(笑)東宝怪獣映画ベ スト5には、間違いなく入るだろう。一方、「ゲゾラ」である。ゴジラシリーズである「メカゴジラの逆襲」を除いて、故・本多猪四郎監督の最後の怪獣映画であり、昭和45年に円谷英二が亡くなってからの、最初の特撮怪獣映画である。故に、その特撮はショウ・ブラザーズ製作の「北京原人の逆襲」で有名な(笑)有川貞昌が 行った。が、一般的には評判が非常に悪い怪獣映画である(笑)恐らくZ級と言ってもいいだろう(私の愛すべき、Z級SF映画たちについては、いずれまた、取り上げようとは思っている)。なのに、なぜ、取り上げたのかと言うと、あの「金星ガニ」に通じているものがあると思うからである(それだけで取り上げるな!とか、 勝手に思っているだけだろ!と言う人もいると思うが(笑))見ていない人のために(こんなZ級映画のために、大きなお世話だと思うが(笑))ストーリーを少し紹介すると、宇宙侵略者ベムダー(不定形のアメーバ状生物の設定で、アニメーションで表現されていた)が、南の孤島、セルジオ島にやってきて、イカ、カニ、カメに乗り移って怪獣となり、地球の征服の準備を開始する。が、その孤島へ調査にやってきた、日本の生物学者たちは、島の人間たちと共に怪獣たちと戦う。というもので ある。宇宙生物が地球の生物に憑依して、更なる怪獣になるというのは、昭和45年当時の、特撮SF怪獣映画としては、凄く斬新な内容であったと言えるだろう(ホンマか?)ただ、脚本を「太陽にほえろ!」などで有名な、小川英が書いているのだが、正直に言って、子供心にも少し雑であった感は否めなかった(現地人がレジ ャーランド建設に賛成なのか、反対なのか、わからないといった描写などね、笑)しかし多少、強引であるとは思うものの、怪獣との戦いに超科学兵器を登場させたりはせずに(展開から考えると出しようが無いという説もあるが(笑))弱点を探して身近な道具や武器で戦うアイデアは、なかなか面白いと思うし、コウモリとフグ が伏線になっている(いや、ホンマなんですって!、笑)超音波が弱点という点もいいと思う。また、前半の「怪獣対人間」後半の「宇宙生物対人間」と「怪獣対怪獣」という飽きさせない構成に工夫を凝らしているのもいいと言えるだろう。(特撮は、特にこれと言って述べるところは無い(笑)強いて言えば、ゲゾラの足のピア ノ線による操演がいいというぐらいか?な?)因みにカメーバは、平成15年公開の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」で死体(?)で復活した。当時のファンでないとわからない描写に、思わずニヤリとしたが、一部のファンのみかも知れないが、モスラ何か出さんとカメーバをそのまま登場させれば良かったのだよ。また、ゲゾラも平成16年公開の「ゴジラ・ファイナル・ウォーズ」のオープニングで復活した。が、こちらはライブフィルムであったため、少々、残念であった。というわけで、ガニメだけが復活されていないので、ゴジラシリーズが再開された時にはチョイ役でもいいから出してやってほしいと思う(笑)最後に「ラドン」も「ゲ ゾラ」も熱狂的なファンは別にして、「一般的な人向け」の特撮怪獣映画としては多分、マイナーな映画だが、機会があれば、ぜひ、見てほしいと思う。「ゲゾラ」はわからないが「ラドン」は大きなTSUTAYAになら、DVDが置いているはずだ。
次回は「~東宝編~PART3・ゴジラ以外のSF映画たち」です。それでは、みなさん、ラ~リホ~(スーパースリー風に)

「死霊のえじき」と「バンビ」を見ながら
バルカン星のダース・ベイダー




 

 

 

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

~東宝編~PART2

さて、 今回は、「ゴジラ」以外の怪獣映画たちを取り上げようと思う。言うまでもなく、「ゴジラ」以外の怪獣映画の最大の傑作は「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(以下「バラゴン」)」と「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(以下「サンダ」)」の二大怪獣映画であろう。(有名な話だが)東宝は、昭和37年公開の「キングコング対ゴジラ」のキングコングに続いて映画化に際しての、海外のキャラクター版権を獲得したのはフランケンシュタインであったが、当初の映画化作品の企画は「ガス人間第一号」の続編としても企画された「フランケンシュタイン対ガス人間」である。そこから、ゴ ジラと戦わす「フランケンシュタイン対ゴジラ」となって最終的に「バラゴン」となった。この「バラゴン」を初めて私が見たのはテレビ放送で見たのであったのだが、「怪獣映画」と共に「怪奇映画」も子供のころから大好きだった私は、フランケンシュタインと言えば、当時は本や雑誌だけしか見たことがない、ボリス・カーロ フのフランケンシュタインだったが、フランケンシュタインと怪獣が戦うという発想がスゴイと思った(まさか、巨大化したフランケンシュタインが、怪獣と戦うとは思わなかったが、巨大化は「怪獣映画」や「ウルトラマン」を見ていたせいか、違和感はなかった)。また、古畑弘二が演じるフランケンシュタインも、子供心に大変怖かった。特に記者たちのカメラのフラッシュを浴びて、恐怖心から巨大化していくその姿は、日本が行った割には、フランケンの顔とすれば、なかなか良く出来ていた顔のメイクアップと共に忘れられない。それとラストで、実は「海外版」ではなくテレビ放送版のみに登場した大タコが、子供心に「なぜ、大タ コがフランケンを湖に引っ張り込む理由があるのか?」その大タコの真意がわからず(今も、私はわからないが(笑))何とも言えない大タコの恐怖に襲われた(笑)また、後年、謎は解明されるが「あのタコは本物やろか?」と悩み続けた(笑)。そして、この映画で特筆すべきことは、まず、(東宝と) ベネディクト・プロとの合作のせいで、原案がアメリカ人のせいか、ドイツのベルリンから、Uボートで日本の広島まで、フランケンシュタインの心臓が、運ばれて来るが、アメリカの原子爆弾の投下で行方不明となる。しかし、その心臓は不死身のクローン人間として、すでに甦っていた。という昭和40年に合作と は言え、日本が製作したことを考えると、SF的にも早かったと思う設定と、ファンの間ではあまりにも有名なことなので、ご存知の方が多いのではないかと思うので恐縮だが、怪獣の体長を約20メートルにすることで、ミニチュアとの対比にリアルさを出していることと、バラゴンが人間を食べるという怪獣にしていることだ。これは、つまりは、この映画をスタッフはターゲットを当然、「大人」にしている証拠であり、故に「怪奇」と「怪獣」が融合した「怪奇怪獣映画」に仕上げたかったのだろうと思う。結果、現 在見ても十分に怖い、怪奇怪獣映画の傑作となった(因みに人間が巨大化して敵と戦うもので、私が好きなものは、映画では無いが、テレビの特撮版「ジャイアント・ロボ」の第25話「宇宙吸血鬼」で描かれたロボ対ドラキュラン(人間では無いが(笑))である。ドラキュランが持つ、剣と楯まで巨大化していたが(笑) 「フランケンシュタイン対地底怪獣」で、リアルで怖い、怪獣映画の成功を収めた(多分(笑))東宝が放った、フランケンシュタインの第2弾が「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」である(正確に言うと、日米合作怪獣映画としての、「フランケンシュタイン対地底怪獣」「怪獣大戦争」に続く第3弾になる)前作の「フランケンシュタイン対地底怪獣」の設定と登場人物を微妙にアレンジして製作された、その内容は、前作で、山と海の二つに散ったフランケンの心臓が(そんなシーンは無いのだが(笑))クローンのフランケンシュタインの怪獣、サンダとガイラとして、それぞれ甦るが、あることがきっかけで 、二匹が戦うことになるというものであった。オープニングの夜の嵐の海の中でガイラが、大タコと戦うシーンも怖かったが、何と言っても 特筆するのは、前半の大クライマックスである、東宝自衛隊のメーザー殺獣光線車による「L作戦」である。怪獣映画が嫌いな人は「何でそんなごっついもん、自衛隊が持ってんねん」という疑問があるらしいが(笑)本物の自衛隊の協力もあっての、その作戦準備から着々と始まり、やがてガイラ攻撃へと至るリアルな描写は、私が日本のジョン・ウィリアムスだと思っている、伊福部昭大先生が奏でる、怪獣映画楽曲の名曲中の名曲「L作戦のマーチ」と相まって、大興奮必至の名シーンになっている(嘘だと思う人は見 て下さい(笑))残念ながら、現在は「バラゴン」も「サンダ」もその内容と描写と一部のセリフから、地上波では放送は不可能であるが、DVDは発売されているし、CSでは放送されることもあるので機会があれば、まだ、見ていない人はぜひ、見てほしいと思う。
この二作以外にも、勿論、東宝は怪獣映画を製作している。私が見ておもしろくなかったものは、せっかくドゴラのイメージデザインを小松崎茂が担当したものの、予告編以外は、ほとんど本編で怪獣が活躍しないという信じられない展開が凄い(笑)「宇宙大怪獣ドゴラ」(これ以降、東宝は「オリジナル一匹怪獣」が登 場する怪獣映画を製作しなくなるのだが、そうなったのは誰のせいでもない。きちっと脚本を精査しなかった会社のせいだ)と差別的な描写や内容が無いのにも関わらず、無理矢理こじつけた理由で、つい何年か前までDVDが発売されなかった「大怪獣バラン」(見ると大したことはない(笑))それとマダム・ピラニアやドクタ ー・フーと言ったキャラクターやメカニコングとゴロザウルスの造形はよかったものの、話がイマイチおもしろくなかった「キングコングの逆襲」である。それから、私は見ていないが、て言うか見れないのだが(笑)同じくこじつけた理由でDVDが発売されない「獣人雪男」(厳密に言うと怪獣ではないが)も雑誌などの紹介でし か知らないが、大したことはないと思う。それから、怪獣映画ファンには言うまでもないことなのだが、「怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス」は「東宝配給」の映画ではあるが、製作は円谷プロであるので、ここでは除外した。念のため。では、逆におもしろかったのは(個人的には好みでは無いのだが(笑))「空の大怪獣ラドン」と「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」である。と、突然で唐突だが(笑)ここからは、また、次回に、ということにしようと思う。が、最後にひとつだけ(笑)「怪獣映画」に「アンチ・テーゼ」や「ドラマト ゥルギー」を持ち込むのは、私は、断固として反対である。素直に「怪獣映画」として「娯楽映画」として楽しみたいと思う。と言うことで(何回も言うな!)次回は「東宝編PART2・ゴジラ意外の怪獣映画たち2」です。

アニメ版「ハイランダー」を見ながら、バルカン星のダース・ベイダー




 

 

 

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

作品名
月別アーカイブ
clock
プロフィール
マキノ
SFをこよなく愛するペーパークラフトクリエイター
リンク
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。