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宇宙戦争(53年版)

子供の頃、テレビでよく見た外国SF映画で、代表的なものと言えば、勿論、世代によって違うのだろうけれど、私は「宇宙戦争」と「宇宙水爆戦」それと「禁断の惑星」に「猿の惑星」である(映画ではないが、リー・メジャースの『600万ドルの男』も、よく見たと思う)。そこで今回は「禁断の惑星」は、ちょっと 気合を入れて書かなアカンという意味から、また、別の機会で取り上げるので、「宇宙戦争(53年版)」と(私の家では見れないのだが)最近、NHKのBSでも放送された「宇宙水爆戦」を取り上げようと思う。今回は「宇宙戦争」である。
ジョー・ダンテ監督の「エクスプロラーズ」で少年が『宇宙戦争』をテレビで見ている最中に、そのまま眠ってしまうというプロローグがある。映画評論家の石上三登志も、大好きだと言っている、このプロローグ。私も大好きなのだが(笑)子供の頃に見た時は、わからなかったのだが、後年 、見て感心したのが、白黒のパラマウントのニュース映画で始まるオープニングである。すなわち、第一次世界大戦はこうだった。第二次世界大戦はこうだった。もしかすると第三次世界大戦が始まるかも知れないけれども、それは宇宙戦争になるかも知れない・・・そして音楽が鳴り響いてカラーで『THE WAR OF THE WORLDS』のタイトルが出るのだが、製作された1953年の時代の映画にそういった、タイトルの前に、こういう序章(プロローグ)のようなものがあるのが、まず斬新であると思う。また、そのタイトルも誰がやったのか、私はわからないが、雷鳴のようなものが轟いて、黒いタイトルバックに文字が出てくる(その文字の色は忘れました、笑)という趣向も、これから始まる映画の期待度を膨らませてくれる作りになっていて、なかなかよかったと思う。この映画のプロデューサーは、ジョージ・パルである。元々、パぺトーンという非常に手間の掛かる人形アニメの作家で、慨に有名であった彼が、なぜ、SF映画をプロデュースするように なったのかは、今もって、よくわかっていないらしいが、一説によると、パルは、製作に忍耐を伴う人形アニメをやっていた関係上、元々、特撮も苦にならなく、同じように製作することに、自信を持っていたということらしいのだ。最も『宇宙戦争』の特撮で、たまに、パースペクティブを利用した特撮がイマイチであるという批判があるが、私は別に何とも思わない(特撮監督はゴードン・ジェニングス)。因みにパースペクティブを利用した特撮シーンが、どこにあるのかということは・・・言いません(笑)ご自分で探して見て下さい。すぐわかると思います(笑)因みにパルが、プロデュースした『宇宙戦争』と『月世界征服』と『地球最後の日』の3本は全て、アカデミー特殊効果賞を受賞していて、私は『月世界征服』だけ見ていないのだが、3本も特撮スタッフにアカデミー賞を受賞させるプロデューサーは、この時代にすれば非常に珍しいだろう。ところで、原作と一番違うところは、やはり、核兵器が登場するところと、有名なマーシャン・ウォー・マシンのデザインだろう。原作の3本足のトライポッドは、スピルバーグのリメイク版で登場したが、私はこの円盤もデザイン的には、非常に気に入っていて好きである。円盤のデザインをしたアルバート・ノザキは、SF映画ファ ンにとっては、もう伝説的な人であるが、この人が少し首を傾げたような仕草で、ニヤッと笑いながら円盤のミニチュアを持っている写真を何かの雑誌で見たことがある人もいるだろう。さて、この映画は、当時としては優れた特撮技術を駆使している映画であるのは勿論だが、名作だとする理由に、スリリングに溢れた優れた脚本 であることを述べる人が非常に多い。中でも、有名なシーンだが、トランプをしている2人の監視員の向こう側にひとつ、隕石が落ちて来て「あれは何だ?」ということで天文台に連絡をするのだが、もう1人の監視員が、連絡をしている仲間の話を黙って聞きながら、その手のうちを盗み見るところ。つまり映画を見ている観客は 、その隕石が火星から来ているということがわかっているが、映画の登場人物たちは、当然、知らないのだから、見ている観客は、画面の監視員の2人に向かって思わず「お前ら、何を呑気なこと、してんねん!」と実際には叫ばないが、叫んでしまうシーン(笑)また、これも有名なシーンだが、落ちてきた隕石の蓋が音を立てて 開いて、見張りをしていた男たちは、これは宇宙から来たものだということがわかる。そして彼らは、こちらに敵意がないことを相手に理解させようと白旗を持って(笑)隕石に近づいていくのだが、その時の会話で「お前、白旗が向こうにわかるのか?」するともう1人が「白旗は共通だ」(笑)更に「お前、最初に何て言う?」 すると「カリフォルニアへようこそ」・・・だが、彼らは無惨にも、熱光線?で焼き殺されてしまう。本当は怖くて怖くて、たまらないが、何とかジョークでも言って、平静さを保ちながら、こちらの意志を懸命に伝えようとする姿が、ジョークと恐怖が表裏一体となって、絶妙なシーンになっている。今でこそ、ありがちなシーンであると思うが、「SF映画」である前に、映画のおもしろさに溢れた脚本の上手さに舌を巻いてしまう。こういうことを書くと、また、怒られそうだが(笑)東宝特撮の「脚本」とはエライ違いだ。かくて、当時、子供であった僕は喰い入るようにテレビを見続け、ストーリーを追い掛けて行った結果(笑)軍が色々な作戦を行っ ていくが、そんなことではビクともせず、全て無駄に終わらせてしまうウォー・マシンやどんどん破壊されていく町。出て行ったら殺されるのがわからんのか?と子供心にも疑問に思っていたら、やっぱり殺されてしまう神父。納屋?に隠れた2人がバッタリ会ってしまう(笑)火星人を『超人バロム・1』に出て来たドルゲ魔人に似ていると思ったりと、とにかく、今や語り草になっている意外な結末で、ラストの崩れ落ちる教会までを歯切れのいいテンポで見せてくれる、宇宙人の地球侵略を描いたSF映画では、これからもずっと、ベストに入 り続ける映画だと思う。願わくば次回は、原作通りの映画化を期待したいと思う。

「バック・トゥ・ザ・ヒューチャーPART3」日本語版を見ながら
バルカン星のダース・ベイダー


    
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テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
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さよならジュピター

日本SF映画史上もっとも最低の作品と言われている「さよならジュピター」。もはやそれに異論を唱える者はいるまい。念のためネットをぐぐってみたが、どこもかしこもボロカスに書かれてました。Wikiには「壊滅的につまらない」とまで書かれています。まあ、あたりまえでしょう。おバカにもほどがあります。どうがんばればこれだけひどい映画ができるのでしょうか。当時日本中のSFファンは泣いてこう思いました「日本SF映画に明日はない」と。
ああ、私の尊敬する小松左京氏よ。なぜこんな大失敗をなされたのでしょう!?

確かにもっとつまらないSF映画はありますが、この映画は高い志で作られたにもかかわらず、出来上がってみると目も当てられない出来になってしまったのが、いっそう評価を下げている理由です。この映画、公開前までとにかく期待されていました。当然私もかなり期待していました。なにしろ総監督、小松左京の陣頭指揮のもと野田昌宏、 豊田有恒、田中光二、山田正紀、鏡明、伊藤典夫、井口健二、横田順彌、高千穂遥という超豪華SF作家メンバーによるブレーンストーミングを行い、ハードSF作家の石原藤夫に科学考証を協力するなど製作準備段階から念の入れよう。和製『2001年宇宙の旅』を目指すという今考えればあり得ないほどの無謀さなのですが、このメンバーをみると出来そうな気がしたものでした。しかし餅は餅屋。所詮作家に映画は撮れないのです。なにしろ脚本まで小松左京が書いてしまた。これがこの作品の失敗の最大の要因の一つ。撮影の事がわかっていなくて且つ思い入れがあるため、詰め込みすぎのストーリーとなってしまった。ヒッピーまがいのカルト集団との抗争(一応これがメインなのだが、一番必要ない)世界レベルのプロジェクトがなぜこんな弱小集団に手こずるのか全然理解できません。そもそも木星太陽化計画に反対する必要性も伝わってきません。そしてイルカの死でまぬけな歌を歌う教祖、もう怒りが込み上げてくる程の超度級的最低な演出。それを強く希望した小松左京氏。それから何よりも一番酷評された「無重力SEX」これほど無意味なシーンはないほどのおバカぶりです。ほんとにただの飯事です。スタッフのみなさん誰も異論をとなえなかったのでしょうか?それほど当時の小松左京の力は巨大だったのでしょうか?確かに1970年の大阪万博でのサブ・プロデューサーという功績は素晴らしいものですが、博覧会と映画はまったく違うのです。このひどいSEXシーンを小松左京は自身たっぷりに語っていたからもう目もあてられません。まだ無意味なストーリーは続きます。何の為に登場したのかわからないジュピターゴースト。火星の宇宙人のメッセージなどなど。ストーリーとまったく関係のないおそまつなシーンを全部カットしたら少しは良くなったかもしれません。確かにノベライズではちゃんと説明があり意味があるのですが、映画では何の説明も無いので意味不明なのです。ダースベーダー氏も語ってましたが、この映画はストーリーが大変わかりずらい。それは上記のようにどうでもよいシーンがてんこ盛りのためなのだが、簡単に説明すれば「地球めがけて襲ってくるブラックホールの軌道を変えるため木星を爆破する」という簡単な話なのです。それだったら「妖星ゴラス」が何十倍も面白いし、同じ木星太陽化テーマの「2010」の方がまだましだ。
さてキャスティングもひどいものである。なんと主演は三浦友和。マジですか!?と思いましたよ。これほどSFに似合わない人もいない。そして、とってつけたような天才少年役、マーク・パンサー。もう見ている方がはずかしい。それにもともとアニメ用の企画を転用したのでしかたのないことなのかもしれません。アニメと実写ではその全ての作業が根本的に違うということをまったく理解していなかったのでしょう。
さて、制作費もおどろきです。公式発表は10億円。宣伝費等を除く実質製作費はたった6億円。なんと『宇宙からのメッセージ』よりもはるかに少ないのである。いくら制作費云々ではないといってもこれではまともな特撮など出来る訳が無い。本当に2001年宇宙の旅を目指したのであろうか!?さらに制作期間もたった6ヶ月。これは以前書いた「惑星大戦争」「宇宙からのメッセージ」における大失敗がもたらした結果であり、その後のSF映画作りに大きく影響しているのだ。つまりSFの信用度は著しく低下していたのです。(しかしこの「さよならジュピター」でさらに立ち直れないほどのダメージをSF映画界は受けることになります。)案の定、日本製のモーションコントロール撮影はひどいもので、合成のズレが非常に目立っていた。話題になった宇宙船等のメカ群も宮武一貴のすばらしいデザインを生かしているとは言いがたい。たしかにそれまでのミニチュアに比較すれば格段に精密だが、単に細かいパーツをごてごてとはりつけただけにすぎない。スターウォーズという前例があるのだからもっとディティールを研究してほしかった、と思うのは贅沢だろうか。それでも当時日本としては最高の模型である。その模型をひどい撮影でさらに台無しにしている。ただのおもちゃにしか見えないのだ。模型の窓などに人物動画を合成するがんばりはみとめるものの、長時間露光を惜しんだ為にちゃちいのである。これならば人物合成はなかったほうがまだいい。おもちゃに合成してはよけいおもちゃ感を強調するだけである。最悪は一番重要なシーンのはずの木星爆破のCG。あまりに貧弱である。NASA提供のボイジャー探査機の画像データを基に作ったというふれこみだが、そんなことはどうでもいいのである。本物の映像を使えばリアルだと思い込むのはあまりにもあさはかだ。当時のNASAの映像を見れば分かるが、けして良いものではない。あの映像で迫力あるシーンなど撮れるはずもないことなど明白だと思うのだが、盲目的になっていたのだろうか。
マキノ


 
 
 

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他のも語ろう!東宝SF(後編)

という訳で、今回は他の東宝SFの「後編」を、お送りしようと思う。まずは、いきなりだが、お詫びを!何やねんと言いますと、78年の「ブルークリスマス」が抜けていましたので、先にこちらをやってから行きたいと思います。ごめんなさいです。では10本目「ブルークリスマス」特撮を一切使わないSF映画という触れ込みで公開されたのはいいが、私にはただ長いだけで退屈極まりないSF映画であった。UFOを目撃した人間の血が青くなるというのだが、それなら、主人公の勝野洋の恋人?の竹下景子の唇は、なぜ赤いのだろうか?ほとんどストーリーに関係なく現れる、天本英世と岸田森の存在も、なかなか 不気味な感じでいいのだが、よくわからない。前半と後半が明らかに別れていて、二部構成のようになっているのも、よくわからない。何しかよくわからない映画であった(笑)
11本目は「帝都物語」である。
第8回日本SF小説大賞を受賞した、荒俣宏のデビュー小説を映像化したこの作品は、製作費18億円(一説によると、なぜか100億円)の87年の正月映画として公開された。脚本の林海象は、まあ、いいとして、正直言って、監督の実相寺昭雄と特殊視覚効果スーパーバイザーである、大木淳吉には、今までテレビのウルトラシリーズで数々の傑作を見させてもらって来たが、ここまでのスケールの大きい「幻想映画」が撮れるのかどうか不安であった。しかも、美術監督に日本映画美術の大巨匠、木村威夫を始めとして、コンセプトデザインにギーガーが起用されたり、人形アニメーションを大ベテランの真賀里文子が行ったり(古い話やけど、旧版「コメットさん」のペータンをアニメイトしたのもこの人よ)と、書けば長くなるのでやめるが、他にも結構、この手が好きな人間には、期待をさせる人材がスタッフに名を連ねている。キャストも「火の鳥」に近いぐらいの豪華さだ。何てたって主演が、兄のミスター拝一刀、若山富三郎と共に、私が尊敬するスーパー・スプラッター・チャンバラ・アクション・スター勝新太郎である。だが、その勝新太郎も、今回は嶋田久作の「加藤保憲」には勝てなかった(笑)誰もがそう思うだろうが、この加藤保憲は本当に存在感があった。一度、見れば忘れらないぐらいだ。で、結局、映画全体としては、特撮は頑張っていたのだが、原作の1巻から4巻までを映画化しようとしたのが災いとなって、どうしてもダイジェスト版の印象が拭えず、おもしろくなかった。 もったいない話だと思う。そして12本目は、「帝都大戦」である(笑)原作の11巻である「戦争(ウォーズ)編」を映画化したこの作品は、前作の反省を踏まえたものなのか、太平洋戦争の終わりを舞台に、戦争による被害の広がりを防ぐために、時の内閣が霊能力者の力で、連合軍の幹部たちを呪い殺す計 画を進める話と加藤保憲VS中村雄昴&辰宮雪子の霊能力者コンビの超能力合戦に、ストーリーを集約しているので、「大戦」ではないが、そこそこ楽しめる作りにはなっている。ただ、私は原作を読んでいないのでわからないのですが、加藤昌也が演じている、中村雄昴て、何か弱いと思いませんか?(笑)
13本目「ス ウィートホーム」。これは、厳密に言うとSF映画ではではなく、ホラー映画なのだが、ディック・スミスが特殊メイクアップをしているので取り上げました(笑)それで、どうなのかというと、黒沢清は後に私が大好きな、「CURE キュア」を監督するが、この時点では、黒沢清よりは、伊丹十三が演出した方 がよかったような気がする。クライマックスは盛り上がりを見せたと思うが、何となく見せ方が下手なのである。ディック・スミスの特殊メイクも、予算が少なかったのか、助手にやらせているような出来であった。残念ながら、この映画は、ご存知の方もいると思うが、訴訟沙汰となり、現在は中古ビデオでしか見る方法がないのだが、必死になって探すほどの映画ではないだろう(笑)
14本目、遂に来ました「ガンヘッド」サンライズが、本当のところは「機動戦士ガンダム」を実写映画化したくて持ち込んだ企画が、紆余曲折を経て、東宝、東宝映画、角川書店、サンリオ、バンダイ、イマジカ、サン ライズの以上7社が、製作委員会を立ち上げて製作した、これも当初は大期待していた、SFロボットアクション映画であった。なのに、である。味方が何かわからないうちに、どんどん死んでいくところは好きなのだが、日本人俳優が喋る日本語と外国人俳優が喋る英語で、話が通じてしまうのは、やっぱり、おかしくないかい? 期待していたロボット同士の対決も、ロボットであるがゆえの「腕」や「足」を思い切り、生かす描写がなかったり、当時としては仕方がないのかも知れないが、特撮の演出における「ロボット」の見せ方と「怪獣」の見せ方が同じなのも、どうかと思う(当時の特撮の限界なのか、よくあれで、サンライズ側が黙っていたと思う) また、一部にヌイグルミを使用しているのには目をつぶるとしても、ただ、ぶつかっているだけで、おもしろくも何ともない。あーあ、である。作品の持っている雰囲気は、確かに、原田監督、イギリスやアメリカで映画の勉強をしてきたせいかどうかはわからないが、今までの東宝SFとは違う感じを醸し出していたとは思う。
15本目「ジパング」です。よく言われるが、「仮面の忍者赤影」の世界観が、好きな私のような人間には、この映画はいいと思うのだが、でもそれは、これもよく言われるが、前半までの話である(笑)後半の展開のせいで、せっかくの「冒険活劇」の面白さが、ブッ壊れてしまった。惜しいことである。
16本目「超少女REIKO」新人脚本家を発掘する目的で創設された、城戸賞の第13回の準入選作となった、大河原孝夫のオリジナル脚本を、大河原自身が監督をした意欲作である。
特に、幽霊が自らの意思で出現しているのではなく、実は超能力者に操られていた、という発想が、私は素晴らしいと思う(私はですよ、私は、笑)何か、やっとちょっと、オススメできる映画が出て来て嬉しく思うので。
17本目「ミカドロイド」新ガメラ三部作の特撮監督である、樋口真嗣の「 特撮監督」デビュー作であるが、実は、これは、東宝シネパックというところが制作のビデオ映画である。内容的にはいかにも特撮オタクが作ったという感じのものなのであるが、何か「ターミネーター」と「ロボコップ」を合したような映画なのには、う~ん、という感じである(笑)
18本目は忘れていました「首都消失」でも、雲の映画なんて誰も見たくないよ。小松左京も、何で元ネタの「物体O」の方を映画化させへんかってんやろ?
19本目「ヤマトタケル」です。「ゴジラVSビオランテ」以降の平成ゴジラシリーズのヒットに気をよくした東宝は、集まって来る客層に対して、更に新たな特撮映画で、囲い込みを行おうとした。具体的には、例えば当年の盆か正月に、ゴジラをやれば、来年の同時期には、違う特撮映画をやる、という感じである。そして、その第1弾が、当初は三部作の製作予定だった「ヤマトタケル」なのである。だが、見に行ってガッカリした。おもしろくなかった。私が映画館で見た時は、日曜日だったのに、私を 入れてたった5人しか観客が、いなかったのである。
20本目「ジュブナイル」イタリアのジフォーニ映画祭で、子供映画部門のグランプリを受賞するなど、子供と一緒に見るのならば、夢があって(笑)何の問題もなく見れるのが、いいのか悪いのか、意見が分かれるところだろう。私は前者の方ですが(笑) 白組やMotor/Iiez、IMAGICA、ROBOTの特撮とCGは頑張ってたと思う。勿論、監督・脚本・VFXの山崎貴は当然である(それはそうと、山崎貴は「ゴジラ」を撮らないのだろうか。「続・三丁目の夕日」で見せたゴジラは「俺にゴジラをやらせてくれ!」と言う東宝へのアピールだと私は思うのだが)
さあ、取りあえずラストの21本目「クロスファイア」である。宮部みゆきの原作の映画化ではあるが、念動発火能力の持ち主を初めて、本格的に描いた、この映画は、同じ主人公の青木淳子が登場する、短編集の一編である、「燔祭(はんさい)」と単行本の「クロスファイア」の内容を再構成している ような内容であった。原作を読まれている方なら、ご存知のように、ラストなど色々と変更点は多いが、淳子の内面を中心に作品世界をよく描いていたと思う(あのガキ共はホンマに憎たらしかったからねえ)また、何と言っても、 ビジュアルエフェクトスーパーバイザーの松本肇、根岸義幸、杉木信章の3人が奏でる、特撮の炎は圧巻で、見た人なら、みんな、平成ガメラシリーズを思い出すこと請け合いだ(いい意味で、笑)因みに私は異論はあろうが、金子修介は現在の日本において、SF特撮映画を「まとも」に撮ることができる貴重な監督だと思う。ぜひ、ぜひ、もっとSF特撮映画を作っ てほしいと思う。というわけで、駆け足であったが、前回と今回、その他の東宝SFについて語らせていただきました。「クロスファイア」以降の分は、また、機会をあらためてということで、次回は未定です!

朝の4時から「仮面ライダーディケイド」を見ようとしている
バルカン星のダースベイダー








     
     

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他のも語ろう!東宝SF(前編)

という訳で、今回は、あるところから「他にもある東宝SF語らんかい!」と苦情が(笑)あったので、予定を変更して、他の東宝SFを70年代から現在に掛けて、ザックリと語ってみようと思う。それでなのだが、リストを見てみると、これが意外に(笑)東宝はSF映画を多く手掛けている(勿論、配給のみの場合も あるのだが)ので今回は、2000年7月に公開された「ジュブナイル」までにしようと思う。それ以降のものは、またの機会ということでお許しを頂きたい。では、まず、最初は「日本沈没」である。ツヨポン主演でリメイクもされたこの映画は、私はどちらかと言えば、後に、テレビ朝日の午後8時から(午後7時30分からは、僕は見たり見ていなかったりしていた「猿の軍団」)村野武範主演、五木ひろし主題歌で、放映されたテレビシリーズの方が印象が強いのだが、親に連れられて映画館に見に行った最初は満員で入られず、出直してやっと見れたのだが、子供心で見たせいか、その特撮はなかなか迫力があって印象に残るものだ った。地震か?火事か?で、オッサンの眼にガラスの破片が刺さって血が出るシーンは忘れられない。中野特撮監督が行った特撮は、あの伝説の名著「大特撮」でボロクソに貶されていたが、私はこれに関してはそうは思わない。2本目は「エスパイ」である。結末が原作と全然、違うのはいいとしよう。原作には登場しない三木という、お兄ちゃんを草刈正雄にやらすのもいいとしよう。でも、おもしろくなかったのである(笑)よく言われるが、映画としてはこちらの方が先なのだが、「スキャナーズ」の超低予算版だからだ。それに、ウルロフはもっと強いと思うぞ。あれでは若山富三郎がかわいそうである。もっと、もっと映画的に誇張して、特撮による大超能力決戦を見せてほしかったと思う。惑星大戦争はスルーして3本目、「火の鳥」である。松崎しげるの主題歌が、なぜか忘れられないこの映画は、当時、実写撮影されたドラマと特撮とアニメの融合を大々的に謳ったもので、「スターウォーズ」の旧第1作を見る 日の午前中に、それなりに期待をして見に行った。で、特撮による火の鳥は、残念ながらチャチだったが、実写とアニメの合成は手塚治虫自身が指揮を執っていたためか、さすがに凄かったのが印象である。また、若山富三郎の猿田彦が殺されるシーンは、原作のイメージに近くよかったと思う。特に、あの大きな鼻に矢がブスブス 刺さるところは、原作のファンであれば唸ることだろう。それからこの映画は、現在のところ、日本特撮映画史上最高の豪華キャストによる特撮映画であるが、今後はこのような豪華キャストは「普通」の映画でも、もう無理だろう。4本目は「復活の日」である。笑福亭鶴光のオールナイトニッポンをラジオで 聞いていたころ、ラジオでこの「復活の日」と「SW・帝国の逆襲」それに「悪魔の棲む家」のCMをしょっちゅう聞いていたのが懐かしいが、それはいいとして(笑)これは、当時、相当、期待していた。が、である。志の高さは買おうとは思うが、これはもう、ただただ、長いだけの映画(2時間36分)である。他には何もな い(笑)気を取り直して、5本目の「地震列島」に行こうと思う。が、これもよくわからない映画である。とにかくドラマがチープであるし、もう、「日本沈没」があるのだから、こんな映画作らなくてもいいと思うのだ。新藤兼人が脚本を書いているのが信じられない。6本目、「幻の湖」愛犬を殺されたトルコ嬢(どうでもええことですが、公開された82年は、まだソープランドではないのです)の復讐を戦国時代や未来を交えて描いたものだったのだが、あまりにも、わけがわからん内容のために、客が入らず公開わずか一週間で打ち切られる事となった、南條玲子のデビュー作である。特撮はスペースシャトルや宇宙遊泳をするシーンがあるのですが・・・。一応、特撮は中野昭慶監督です。7本目、出ました「さよならジュピター」である。まず、これを知っておられる方々にお聞きしたい。この映画のストーリーって、わかります?私は初めてこの映画を映画館で見たとき、この映画の内容が、サッパリわからなかった。 ホンマに首を傾げながら映画館を出たのを覚えているのだ(笑)当時、この映画を見て覚えていたことは、主人公の三浦友和が外人の恋人?と無重力の部屋?で、愛し合う、ジェームズ・ボンドもどきのシーンとゲバゲバ90分の(古くてスミマセン!)ハナ肇のような、出で立ちで登場する「ジュピター教団」の教祖?のオッサン が浜辺で?死に至るイルカに向かって「さよなら、ジュピター・・・。」と、「えっ!ここで映画終るの?」と見ている観客に誤解を本当に与えるような、ボソっと呟くシーン。そしてエンディングに流れる、松任谷由実の「わ~たしの~、わ~たしが~、わ~たしな~の~か~し~ら~」という(ウソですよ、でも、こんな感じの 歌ですよね?)変な歌の以上、3つである。しかし私は悔しかった。「惑星大戦争」も「宇宙からのメッセージ」も映画館に見には行かなかったのに、この映画は絶対、映画館に見に行こうと思ったのだ。それは一重に小松左京という日本が誇る、SF大作家が「SF映画」を作るということに陣頭指揮を自ら執り、東宝が総力を上 げて製作するということに、期待していたからであった。なのに、なのに、である。宇宙船のミニチュアを作る、小川模型グループが(当時は)素人集団なのは我慢しよう。しかし、せっかく日本で初めて、ロボットアームによるモーションコントロールカメラとか、他の技術とかも導入してるのに、なんじゃあ、あの、わけのわか らん話は。そして、後年、レンタルビデオ店でバイトをしていた時に、この映画のビデオをコソっと2回も見て、やっと何とか意味がわかった。要するに、1.全長が120キロに及ぶ「ジュピターゴースト」の謎を追う話と、2.火星で「ナスカの地上絵」が発見されることについての話と、3.木星を太陽化して宇宙ステーションのエネルギー源にしようとする話と、4.巨大なブラックホールが太陽系を直撃する話、が、最終的にひとつになる話なのである。あー、しん ど、である。結局、「さよならジュピター」は当時としては、画期的な特撮技術を発揮できたのにも関わらず、その技術も生かせず、脚本も陳腐な仕上がりになって、演出も平凡に終わってしまった。確かに、小松左京が本来、監督に望んでいた、森谷司郎監督が亡くなられたり、監督になった橋本監督と意見が合わず脚本作りが難 航して、6回以上も書き換えたりして、なかなか進展しなかったり、と、などなど考慮すべき点はあるかも知れないが、単純に言って、やっぱりおもしろくなかったのだ。8本目は、「竹取物語」である。作っているところは違うけれど、円谷英二の長年の夢でもあった竹取物語であるが、脚本に黒澤映画の菊島隆三や私が敬愛する映画評論家の石上三登志が参加していたのだが、う~ん、あまりにもストレート過ぎる作りにはビックリしてしまった。それでも2時間を超え る内容にしているのは、いいかどうかは別として、立派だとは思うが、もっと話を膨らませてほしかったと思う。9本目は「19ナインティーン」だ。何と、これは少年隊主演のSF映画である。作詞家である康珍化の脚本は、それなりにおもしろいものではあるが、残念ながら監督の山下賢章の演出が悪い。が、アンドロイドのゼブラを演じた中康治の演技は、なかなかいい。レンタルして見るのであれば十分であ ると思う。と、ここまで来たが、残念ながら「ジュブナイル」まで書くと言いながら書けなかった。ので、次回は「帝都物語」からスタートする「他のも語ろう!・東宝SF(後編)」です。

「鋼の錬金術師fullmetal alchemist」を見ながら
バルカン星のダースベイダー





     


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便乗組「惑星大戦争」と「宇宙からのメッセージ」

ついにバルカン星のダースベーダー氏が「惑星大戦争」と「宇宙からのメッセージ」をとりあげてしまった。これは日本SF映画のパンドラの箱である(笑)やはり避けては通れない。語らなければならないであろう。日本SF映画が如何にダメなのかを露呈した、東宝、東映2大迷作である。何を隠そうこの2本とも私は劇場で鑑賞したのです。
まず「惑星大戦争」。製作期間がたった2ヶ月。低予算。だからスターウォーズに便乗しても大作は作れない。それはわかる。しかし、だ。この映画の出来は詐欺レベルだ。やはり当時はまだSF映画など子供だましと考えられていて、粗悪な作りでも充分誤摩化せると思ったからであろうことは想像に難くない。もう見ての通りの作品です。つっこんで楽しむにも難しい作品です。
ミスキャストの森田健作、ヒロインが浅野ゆう子。もうこれだけで迷宮に足をつっこんでいます。中でも強烈な演出は、敵に捕まった浅野ゆう子が、意味も無く安物のボンテージ衣装に変えられ(ちなみにジャバに捕まったレイアが露出度の高い服に着替えさせられたのは意味が通る)チューバッカの替わりなのか、着ぐるみまるだしの猿人に捕まっているシーンは、子供の目でみても、ひどく陳腐な演出だった。子供映画だからドラマなどいらないと思ったのか人間ドラマなど皆無の出来だ。さらに最大の失態は名作メカ轟天号を宇宙戦艦としてリメイクし見るも無惨にしてしまったことだ。対する敵宇宙艦は何本ものオールの伸びた古代ローマ船そのままのデザインだ。ふざけるにもほどがある。予算と時間がないので仕方がないのだが映画でバンクフィルムを使うなんて、子供すら騙せない映画です。スターウォーズの便乗をいやがって原作の依頼を断った小松左京は偉い。
次に東映の「宇宙からのメッセージ」。
「惑星大戦争」より遅れて制作されたこともあり、原案に石ノ森章太郎、野田昌弘などを迎え、原寸大のリアベ号など、制作費15億円(当時の物価で考えると日本映画としては破格の制作費)をつぎ込んだ超大作。宇宙SFなど撮ったことのない東映が得意とする時代劇、ヤクザ映画をの手法をとったことはしかたのないことか。監督は深作欣二。南総里見八犬伝をモチーフ。しかいだ、宇宙を股にかけるチャンバラ映画など誰が観たいものか。スターウォーズのライトセーバーとは意味が全然違います。スターウォーズは東洋の精神をしっかりと取り入れたのをどう勘違いしたのか、チャンバラは日本が本家だとでも思ったのだろう。で、科学考証がむちゃくちゃなのはよしとしておこう。
さて、この映画で象徴的なメカはなんといってもエメラリーダ号だろう。たしかに宇宙に浮かぶ帆船は美しいと言えるが、ヤマト、999、轟天、、、日本人は何でも宇宙に飛ばすのが好きだ。そして敵のガバナス巨大戦艦。スターウォーズよろしく下面をなめるように撮影されているが、スターデストロイヤーのような効果的なくさび形形状ではなく、ただの箱なので、全然巨大感が出ていない。ただしミニチュアを使った爆発映像は迫力があった。東宝、東映ともそうなのだが、ミニチュアにおける爆破シーンにおいては、なぜか日本映画は洋画のそれを凌駕するといっても過言ではない迫力ある撮影をしている。逆にスターウォーズの爆破シーンのちゃちさに驚いたものだ。特に超巨大なはずのデススターの爆破の迫力の無さといったらスターウォーズ唯一のウィークポイントだろう。で、私はガバナス巨大戦艦の実物を見た事があるのだが、模型はかなり精密でそれなりに迫力があった。主人公機のリアベ号、シロー号、アロン号の格好悪いデザインは失礼だが語る価値すらない。
高額な金額をはたいてレンタルしたシュノーケルカメラを使っての撮影も功を得ていない。そもそもあの程度の機材ならば日本の技術で充分製造可能だと思う。制作期間が維持かかったのが原因だろう。
音楽に詳しい人ならば「?」と思うだろう、戦闘シーンにながれる「リアベの勇士」(作曲:森岡賢一郎)は一聴すると、壮大でかっこ良い曲なのだが、実はクラシックの名曲、ショスタコーヴィッチ作曲の交響曲第5番の第4楽章にそっくりなのだ。はっきり言ってパクリである。ヒントを得るくらいなら良いが、ここまで似せるのならむしろクラシック原曲を使用すればいいのに。しかし、「エメラリーダのテーマ」はかなりの名曲である。日本映画史上に残る名曲と言っても過言ではないだろう。
さてこの映画、何がいけなかったのかといえば、実はそこそこ面白かったのだ。さすが深作欣二監督である。しかしそれがSF映画を甘く見る原因となったと想像する。しっかりとした準備もないのに、それなりのスタッフ、役者をそろえて、そこそこお金をかければ、「出来る!」と思ってしまったのだろう。
ちなみにTVシリーズとして製作された「宇宙からのメッセージ・銀河大戦」はあまりのひどさに子供ながら愕然とした記憶がある。それもただの忍者物になっているのだ。特撮シーンは映画を流用しているので凄いのだが毎回同じシーンなのでしらける。

日本SF映画会に立ち直れないほどのダメージを与えたこの2作品のおかげで、日本SF映画は混迷を極めるが、実はまだ序の口だった。のちに鳴り物入りで登場する「さよならジュピター」で、さらに低迷を極めてしまうことになる。
ハリウッドは次々と高額のSF映画を送り出し、大金を掛ければ良いSFが作れるという勘違いが日本人の心に浸透していくのである。
最後に名作ターミネーターは「宇宙からのメッセージ」より少ない予算で製作されていることを記しておこう。

※辛口だが私は日本特撮が大好きである。現状でもそれなりに楽しめる。しかしそれはツッコミという楽しみ方だ。日本特撮の進歩を願うべく辛口の評を記した。
映画製作に関わったすべての人に経緯を評します。

マキノ







 
   

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
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