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メトロポリス

SF映画を語る上で「2001年宇宙の旅」「禁断の惑星」と並びSF映画史上最強(古典SFとして)の作品として「メトロポリス」を挙げておかねばなりません。何がすごいかってこの映画が制作されたのが1926年ってことです。(なんと80年以上前)映画そのものについては80年前の時代を考慮して見ないといけませんが、ほとんど参考にする前例の無い時代にこれだけの作品を作りあげたのです。映画自体については多くの評論がでているので、それらに譲りますが、その後のほとんどのSF映画に影響を与えたことは誰もが認めるところでしょう。2001年宇宙の旅と同様に制作費はすさまじい額にのぼりwikipediaによるとエキストラだけでも36000人を越えています
一番すごいのはやはり美術です。時代的にはちょうどBauhausまっただ中で近代的デザインが大きく動いていた時代です。
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巨大セットやミニチュアを駆使して撮影された未来都市は圧巻です。ビルの間にかかる高架道路を走る無数の車は一台一台動かしストップモーションアニメで撮影しています。またバベルの塔を俯瞰で移すシーンは、まんまブレードランナーに影響を与えています。工場のセットもモダン。スチームパンクを彷彿とさせます。ドイツデザインの凄さを思い知らされます。
そしてなんと言っても忘れてはいけないのがアンドロイドマリア。「映画史上最も美しいロボット」と評されるこのロボットデザインはたしかに素晴らしい。C-3POに影響を与えたことで有名で、C-3POより素晴らしいとよく言われ、C-3POのデザインを悪く言ったりする輩もいていますが、これはベクトルがまったく違うので比べるのはお門違いだと思います。マリロボの恐ろしいまでの無表情と違い、ひょうきんなC-3POのそれは見る人にユーモラスを与え、まるで表情があるかのような豊かな造形美です。
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で、マリアのデザインですが、直線的な箱ロボしかなかった時代に、よくぞ曲線美を生かした、それでいてドイツ的な素晴らしいデザインが出来たものです。(絶対肩は動かないだろうという指摘はさておいて)未だにこのデザインを越えるロボットが登場していない事実は悲しいですが、やはりドイツデザインの凄さなのでしょうか。このマリアロボはマリア役の女優ブリギッテ・ヘルムが実際に中に入って演じています。このスーツを装着するのはさぞ大変だったことでしょう。

フィルムが散々切り刻まれて原型をとどめないこの映画ですが、1960年代から幾度となく修復が試みられてきましたが、それでも欠損部分が多い。しかし完全に破棄されてなくなったとおもわれていたシーンが2008年7月に発見され話題を呼びました。修復作業が進み、オリジナル版に近い作品が見れる日もそう遠いことではないでしょう。




     
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テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

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