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他のも語ろう!東宝SF(前編)

という訳で、今回は、あるところから「他にもある東宝SF語らんかい!」と苦情が(笑)あったので、予定を変更して、他の東宝SFを70年代から現在に掛けて、ザックリと語ってみようと思う。それでなのだが、リストを見てみると、これが意外に(笑)東宝はSF映画を多く手掛けている(勿論、配給のみの場合も あるのだが)ので今回は、2000年7月に公開された「ジュブナイル」までにしようと思う。それ以降のものは、またの機会ということでお許しを頂きたい。では、まず、最初は「日本沈没」である。ツヨポン主演でリメイクもされたこの映画は、私はどちらかと言えば、後に、テレビ朝日の午後8時から(午後7時30分からは、僕は見たり見ていなかったりしていた「猿の軍団」)村野武範主演、五木ひろし主題歌で、放映されたテレビシリーズの方が印象が強いのだが、親に連れられて映画館に見に行った最初は満員で入られず、出直してやっと見れたのだが、子供心で見たせいか、その特撮はなかなか迫力があって印象に残るものだ った。地震か?火事か?で、オッサンの眼にガラスの破片が刺さって血が出るシーンは忘れられない。中野特撮監督が行った特撮は、あの伝説の名著「大特撮」でボロクソに貶されていたが、私はこれに関してはそうは思わない。2本目は「エスパイ」である。結末が原作と全然、違うのはいいとしよう。原作には登場しない三木という、お兄ちゃんを草刈正雄にやらすのもいいとしよう。でも、おもしろくなかったのである(笑)よく言われるが、映画としてはこちらの方が先なのだが、「スキャナーズ」の超低予算版だからだ。それに、ウルロフはもっと強いと思うぞ。あれでは若山富三郎がかわいそうである。もっと、もっと映画的に誇張して、特撮による大超能力決戦を見せてほしかったと思う。惑星大戦争はスルーして3本目、「火の鳥」である。松崎しげるの主題歌が、なぜか忘れられないこの映画は、当時、実写撮影されたドラマと特撮とアニメの融合を大々的に謳ったもので、「スターウォーズ」の旧第1作を見る 日の午前中に、それなりに期待をして見に行った。で、特撮による火の鳥は、残念ながらチャチだったが、実写とアニメの合成は手塚治虫自身が指揮を執っていたためか、さすがに凄かったのが印象である。また、若山富三郎の猿田彦が殺されるシーンは、原作のイメージに近くよかったと思う。特に、あの大きな鼻に矢がブスブス 刺さるところは、原作のファンであれば唸ることだろう。それからこの映画は、現在のところ、日本特撮映画史上最高の豪華キャストによる特撮映画であるが、今後はこのような豪華キャストは「普通」の映画でも、もう無理だろう。4本目は「復活の日」である。笑福亭鶴光のオールナイトニッポンをラジオで 聞いていたころ、ラジオでこの「復活の日」と「SW・帝国の逆襲」それに「悪魔の棲む家」のCMをしょっちゅう聞いていたのが懐かしいが、それはいいとして(笑)これは、当時、相当、期待していた。が、である。志の高さは買おうとは思うが、これはもう、ただただ、長いだけの映画(2時間36分)である。他には何もな い(笑)気を取り直して、5本目の「地震列島」に行こうと思う。が、これもよくわからない映画である。とにかくドラマがチープであるし、もう、「日本沈没」があるのだから、こんな映画作らなくてもいいと思うのだ。新藤兼人が脚本を書いているのが信じられない。6本目、「幻の湖」愛犬を殺されたトルコ嬢(どうでもええことですが、公開された82年は、まだソープランドではないのです)の復讐を戦国時代や未来を交えて描いたものだったのだが、あまりにも、わけがわからん内容のために、客が入らず公開わずか一週間で打ち切られる事となった、南條玲子のデビュー作である。特撮はスペースシャトルや宇宙遊泳をするシーンがあるのですが・・・。一応、特撮は中野昭慶監督です。7本目、出ました「さよならジュピター」である。まず、これを知っておられる方々にお聞きしたい。この映画のストーリーって、わかります?私は初めてこの映画を映画館で見たとき、この映画の内容が、サッパリわからなかった。 ホンマに首を傾げながら映画館を出たのを覚えているのだ(笑)当時、この映画を見て覚えていたことは、主人公の三浦友和が外人の恋人?と無重力の部屋?で、愛し合う、ジェームズ・ボンドもどきのシーンとゲバゲバ90分の(古くてスミマセン!)ハナ肇のような、出で立ちで登場する「ジュピター教団」の教祖?のオッサン が浜辺で?死に至るイルカに向かって「さよなら、ジュピター・・・。」と、「えっ!ここで映画終るの?」と見ている観客に誤解を本当に与えるような、ボソっと呟くシーン。そしてエンディングに流れる、松任谷由実の「わ~たしの~、わ~たしが~、わ~たしな~の~か~し~ら~」という(ウソですよ、でも、こんな感じの 歌ですよね?)変な歌の以上、3つである。しかし私は悔しかった。「惑星大戦争」も「宇宙からのメッセージ」も映画館に見には行かなかったのに、この映画は絶対、映画館に見に行こうと思ったのだ。それは一重に小松左京という日本が誇る、SF大作家が「SF映画」を作るということに陣頭指揮を自ら執り、東宝が総力を上 げて製作するということに、期待していたからであった。なのに、なのに、である。宇宙船のミニチュアを作る、小川模型グループが(当時は)素人集団なのは我慢しよう。しかし、せっかく日本で初めて、ロボットアームによるモーションコントロールカメラとか、他の技術とかも導入してるのに、なんじゃあ、あの、わけのわか らん話は。そして、後年、レンタルビデオ店でバイトをしていた時に、この映画のビデオをコソっと2回も見て、やっと何とか意味がわかった。要するに、1.全長が120キロに及ぶ「ジュピターゴースト」の謎を追う話と、2.火星で「ナスカの地上絵」が発見されることについての話と、3.木星を太陽化して宇宙ステーションのエネルギー源にしようとする話と、4.巨大なブラックホールが太陽系を直撃する話、が、最終的にひとつになる話なのである。あー、しん ど、である。結局、「さよならジュピター」は当時としては、画期的な特撮技術を発揮できたのにも関わらず、その技術も生かせず、脚本も陳腐な仕上がりになって、演出も平凡に終わってしまった。確かに、小松左京が本来、監督に望んでいた、森谷司郎監督が亡くなられたり、監督になった橋本監督と意見が合わず脚本作りが難 航して、6回以上も書き換えたりして、なかなか進展しなかったり、と、などなど考慮すべき点はあるかも知れないが、単純に言って、やっぱりおもしろくなかったのだ。8本目は、「竹取物語」である。作っているところは違うけれど、円谷英二の長年の夢でもあった竹取物語であるが、脚本に黒澤映画の菊島隆三や私が敬愛する映画評論家の石上三登志が参加していたのだが、う~ん、あまりにもストレート過ぎる作りにはビックリしてしまった。それでも2時間を超え る内容にしているのは、いいかどうかは別として、立派だとは思うが、もっと話を膨らませてほしかったと思う。9本目は「19ナインティーン」だ。何と、これは少年隊主演のSF映画である。作詞家である康珍化の脚本は、それなりにおもしろいものではあるが、残念ながら監督の山下賢章の演出が悪い。が、アンドロイドのゼブラを演じた中康治の演技は、なかなかいい。レンタルして見るのであれば十分であ ると思う。と、ここまで来たが、残念ながら「ジュブナイル」まで書くと言いながら書けなかった。ので、次回は「帝都物語」からスタートする「他のも語ろう!・東宝SF(後編)」です。

「鋼の錬金術師fullmetal alchemist」を見ながら
バルカン星のダースベイダー





     


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便乗組「惑星大戦争」と「宇宙からのメッセージ」

ついにバルカン星のダースベーダー氏が「惑星大戦争」と「宇宙からのメッセージ」をとりあげてしまった。これは日本SF映画のパンドラの箱である(笑)やはり避けては通れない。語らなければならないであろう。日本SF映画が如何にダメなのかを露呈した、東宝、東映2大迷作である。何を隠そうこの2本とも私は劇場で鑑賞したのです。
まず「惑星大戦争」。製作期間がたった2ヶ月。低予算。だからスターウォーズに便乗しても大作は作れない。それはわかる。しかし、だ。この映画の出来は詐欺レベルだ。やはり当時はまだSF映画など子供だましと考えられていて、粗悪な作りでも充分誤摩化せると思ったからであろうことは想像に難くない。もう見ての通りの作品です。つっこんで楽しむにも難しい作品です。
ミスキャストの森田健作、ヒロインが浅野ゆう子。もうこれだけで迷宮に足をつっこんでいます。中でも強烈な演出は、敵に捕まった浅野ゆう子が、意味も無く安物のボンテージ衣装に変えられ(ちなみにジャバに捕まったレイアが露出度の高い服に着替えさせられたのは意味が通る)チューバッカの替わりなのか、着ぐるみまるだしの猿人に捕まっているシーンは、子供の目でみても、ひどく陳腐な演出だった。子供映画だからドラマなどいらないと思ったのか人間ドラマなど皆無の出来だ。さらに最大の失態は名作メカ轟天号を宇宙戦艦としてリメイクし見るも無惨にしてしまったことだ。対する敵宇宙艦は何本ものオールの伸びた古代ローマ船そのままのデザインだ。ふざけるにもほどがある。予算と時間がないので仕方がないのだが映画でバンクフィルムを使うなんて、子供すら騙せない映画です。スターウォーズの便乗をいやがって原作の依頼を断った小松左京は偉い。
次に東映の「宇宙からのメッセージ」。
「惑星大戦争」より遅れて制作されたこともあり、原案に石ノ森章太郎、野田昌弘などを迎え、原寸大のリアベ号など、制作費15億円(当時の物価で考えると日本映画としては破格の制作費)をつぎ込んだ超大作。宇宙SFなど撮ったことのない東映が得意とする時代劇、ヤクザ映画をの手法をとったことはしかたのないことか。監督は深作欣二。南総里見八犬伝をモチーフ。しかいだ、宇宙を股にかけるチャンバラ映画など誰が観たいものか。スターウォーズのライトセーバーとは意味が全然違います。スターウォーズは東洋の精神をしっかりと取り入れたのをどう勘違いしたのか、チャンバラは日本が本家だとでも思ったのだろう。で、科学考証がむちゃくちゃなのはよしとしておこう。
さて、この映画で象徴的なメカはなんといってもエメラリーダ号だろう。たしかに宇宙に浮かぶ帆船は美しいと言えるが、ヤマト、999、轟天、、、日本人は何でも宇宙に飛ばすのが好きだ。そして敵のガバナス巨大戦艦。スターウォーズよろしく下面をなめるように撮影されているが、スターデストロイヤーのような効果的なくさび形形状ではなく、ただの箱なので、全然巨大感が出ていない。ただしミニチュアを使った爆発映像は迫力があった。東宝、東映ともそうなのだが、ミニチュアにおける爆破シーンにおいては、なぜか日本映画は洋画のそれを凌駕するといっても過言ではない迫力ある撮影をしている。逆にスターウォーズの爆破シーンのちゃちさに驚いたものだ。特に超巨大なはずのデススターの爆破の迫力の無さといったらスターウォーズ唯一のウィークポイントだろう。で、私はガバナス巨大戦艦の実物を見た事があるのだが、模型はかなり精密でそれなりに迫力があった。主人公機のリアベ号、シロー号、アロン号の格好悪いデザインは失礼だが語る価値すらない。
高額な金額をはたいてレンタルしたシュノーケルカメラを使っての撮影も功を得ていない。そもそもあの程度の機材ならば日本の技術で充分製造可能だと思う。制作期間が維持かかったのが原因だろう。
音楽に詳しい人ならば「?」と思うだろう、戦闘シーンにながれる「リアベの勇士」(作曲:森岡賢一郎)は一聴すると、壮大でかっこ良い曲なのだが、実はクラシックの名曲、ショスタコーヴィッチ作曲の交響曲第5番の第4楽章にそっくりなのだ。はっきり言ってパクリである。ヒントを得るくらいなら良いが、ここまで似せるのならむしろクラシック原曲を使用すればいいのに。しかし、「エメラリーダのテーマ」はかなりの名曲である。日本映画史上に残る名曲と言っても過言ではないだろう。
さてこの映画、何がいけなかったのかといえば、実はそこそこ面白かったのだ。さすが深作欣二監督である。しかしそれがSF映画を甘く見る原因となったと想像する。しっかりとした準備もないのに、それなりのスタッフ、役者をそろえて、そこそこお金をかければ、「出来る!」と思ってしまったのだろう。
ちなみにTVシリーズとして製作された「宇宙からのメッセージ・銀河大戦」はあまりのひどさに子供ながら愕然とした記憶がある。それもただの忍者物になっているのだ。特撮シーンは映画を流用しているので凄いのだが毎回同じシーンなのでしらける。

日本SF映画会に立ち直れないほどのダメージを与えたこの2作品のおかげで、日本SF映画は混迷を極めるが、実はまだ序の口だった。のちに鳴り物入りで登場する「さよならジュピター」で、さらに低迷を極めてしまうことになる。
ハリウッドは次々と高額のSF映画を送り出し、大金を掛ければ良いSFが作れるという勘違いが日本人の心に浸透していくのである。
最後に名作ターミネーターは「宇宙からのメッセージ」より少ない予算で製作されていることを記しておこう。

※辛口だが私は日本特撮が大好きである。現状でもそれなりに楽しめる。しかしそれはツッコミという楽しみ方だ。日本特撮の進歩を願うべく辛口の評を記した。
映画製作に関わったすべての人に経緯を評します。

マキノ







 
   

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星大戦争と宇宙からのメッセージ

さて、前回は、「松竹2大カルトSF映画」ということであったのだが、大映(現在は角川映画ね)について書くのを忘れてしまった。しかし大映のSF映画は、新旧のガメラシリーズと時代劇ファンタジイの「大魔神」三部作(「妖怪大戦争」とかの妖怪ものは別にいいでしょ?)は別にして、本格的なものはというと昭和24年に公開された「透明人間現わる」と昭和31年に公開された「宇宙人東京に現わる」ぐらいしかないし、また、これらの作品も、そんなに多くを語るものはないので、今回はパスしようと思う(笑)尚、新旧ガメラと大魔神については、いずれまた取り上げたいと思う。さてさて、昭和52年12月17日、正月映画として東宝は、2本立ての映画を世に送った。その1本は、山口百恵主演の「霧の旗」、そしてもう1本が「惑星大戦争」である。当時、私は、その次の年に海の向こうからやって来る「STAR WARS」に対抗して作ったものだということは全然、知らなかったのだが、テレビで正月映画を紹介する番組で、この映画の紹介を見て(確か、轟天号が宇宙を飛んでいるところと浅野ゆう子がヌイグルミ丸出しの猿人に捕まっていたところが映っていたと思う)子供心に「ウゲゲエッ!なんちゅう、ひどい映画や。」と思った。そして、と言うか、やっぱりと言うか、映画館に見には行かなかったのだが(笑)後年、テレビで放送されたのを見たのだが、やっぱり見に行かなくて正解だったと痛感した(笑)で、更にその後、理由は忘れたが(笑)ビデオで見たり、製作話を知ったりすると、あきれて物が言えない状態になった(笑)まず、有名な話だが、20世紀FOXの「STAR WARS」の当時、予定していた邦題「惑星大戦争」をそのまま流用したのは目をつぶるとしよう。だが、クランクインしたのが映画公開の2ヵ月前というのは、一体どういうことなのだろうか?しかし内容を見て納得した。何と、過去の東宝特撮のライブフィルムの使い回しをしているではないか!2ヵ月で完成するのは当たり前だ。しかも、きちんと作ったセット(?)は金星の表面のところだけだというではないか。これで「STAR WARS」 に本気で対抗しようと言うのだろうか?「ちょっと待ってくれや。」という感じである。しかし、確かに「STAR WARS」に影響されて製作されたのは間違いないが、よく見れば明らかに、あのアニメの影響も受けている。そう、やはり、ブームになっていた「宇宙戦艦ヤマト」だ。すでにこれは、マニアの間では知られている ことだが、宇宙へ飛び立つ「轟天号」は何となくヤマト風に、リメイクというか、デザインされていると思うし、最後に出て来たエーテル爆弾も波動砲のマネだと思われても仕方がない。つまり、せっかく、「海底軍艦」の轟天号を宇宙へ飛ばすというアイデアを思いついても、詰めを安易な発想で行うので、どうしようもない。キャストもそれなりに、いや、東宝特撮的には豪華(笑)であったのに、結局、あまりにも粗製乱造さが目立ったばかりに終わってしまった(監督の福田純と脚本の中西隆三は、余りにも製作期間が短いのでやりたくなかったという説もある)。中野昭慶・特撮監督が「STAR WARS」を見て言ったといわてれる「あの程度の特撮は、すでに東宝がやっていますよ。」という「お言葉」が本当に信じられない。しかも、おまけに、敬愛する、故・田中友幸プロデューサーまでもが「STAR WARSから学ぶものは何もない・・・。」とおっしゃっているのには、もう、腰を抜かさんばかりの驚きだ。そらあ、そんなことを言うてるようじゃあ、進歩しませんよ。 スターウォーズの特撮スタッフたちは、真実かどうかはわかりませんが、いっぱい日本の特撮を見たと言うているではありませんか。実際のところ、彼らにとって、役に立ったかどうかは別にして彼らの方がよっぽど勉強熱心ですよ。私が本当によかったと思ったのは、ヘルファイターが世界中を襲撃するシーンと轟天号がリボルバ ー式のカタパルトを内蔵している、というところだけだ。だが、だが、である。映画はヒットしたのだ。「霧の旗」のおかげで(笑)そして、そして、そして、昭和53年のゴールデンウィークに1本の映画が、東映より公開された。「宇宙からのメッセージ」である。製作費15億円と言われたこの映画は、やはり「STAR WARS」に対抗して作られたのだが、どうしても日本が作ったものだから、ということで子供心にも「躊躇」してしまい、結局 、これも映画館には見に行かなかった(当時、朝日ソノラマから出ていた「マンガ少年」に載っていた石森章太郎のデザイン画はカッコよかったし、テレビで見た予告編もおもしろそうに見えたのだが)で、やはりテレビで(確か、朝日放送かな?)見たのだが、これもビックリした。作っているのが東映なので仕方がないのかも知れないが、「里見八犬伝」をモチーフにしているのはいいとしても、まず、どう見ても時代劇かヤクザ映画としか見えない。それは出演している俳優の面々やセリフ廻しが影響していると思うが 、特に、あの名前も思い出したくない関西弁を話す奴は大嫌いだ。なぜかと言うと、私自身が関西弁というか大阪弁を話すせいもあるだろうが、せっかく「SF映画」を見ているのに、例えそれが家のテレビで見ていようが、全然、トリップできずに、いっぺんに現実の世界に引き戻されてしまうのだ。同じことは、芥川隆行のナレーションにも言える。この人の声を聞くとどうしても、例え子供であっても、テレビの「水戸黄門」や「大岡越前」を思い出す(笑)それともうひとつ。真田広之が、燃えている戦闘機(名前忘れた)を消火器で消しているシーンにも言える。あの赤い消火器をそのまま使うかあ?である。ちょっとぐらい「SF映画」らしい加工せいよ!と思うのは私だけではないだろう。それに「SF考証」を野田宇宙大元帥が担当したというが、そうであれば、あの酸素マスクだけで宇宙空間を遊泳するシーンは何なのだろうか?色々、文句はあるが(笑)それでも当時、世界に2台しかなかった、シュノーケルカメラを1日400万のレンタル料を払って使用、駆使した特 撮シーンは、それなりに迫力があるものだった。特に今や、語り草になっている、ガバナス要塞内部でのドッグファイト。あのパイプに突入して行って、閉まっていくシャッターを爆破して通り抜けるシーンは、やはり日本特撮というレベルを考えると、今でも凄いと思う。正に、矢島(信男)特撮の集大成と呼んでふさわしいもの であった。残念なのは、せっかく原案を、石森章太郎、野田昌宏、深作欣二、松田寛夫の4人で考えているものの「SF」の部分と「お話」の部分が、きっちり分業できていない点と、松田寛夫が書いた脚本の最終チェックが、恐らくできていなかった点だろう。もう少し脚本の精度を上げることができていたら、絶対に素晴らしい SF映画になったはずである。惜しかったと思うよねえ!マキノ氏!最後に、映画ではないのだが、「STAR WARS」に影響を受けて作られた日本のSFテレビシリーズに触れておきたい。そう、エドモンド・ハミルトン原作の円谷プロの「スターウルフ」だ。残念ながらドラマの部分は、原作を消化しきれていなかったのか、 あまりおもしろくなかったが、特撮監督の佐川和夫が描いた、その宇宙戦闘シーンは、テレビ特撮のレベルで言えば大したものであったと思う。そう言えば「スターウルフ」でハルカン(やったっけ?)司令を演じた、悪役俳優の山本昌平は、最近、全くテレビで見ないのだが、どうしているのだろうか?という訳で今回は終了であ ります。次回は久し振りに洋画に戻って、「ブレードランナー」か「禁断の惑星」か「宇宙戦争」(新旧)です。

「トムとジェリー」を見ながら、バルカン星のダースベイダー






 

 
 

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松竹2大カルトSF映画

さて、今回は「東映&松竹&日活編」であるのだが、まず、次回は「惑星大戦争」と「宇宙からのメッセージ」を取り上げるので、東映については、その時にしようと思う。が、「日活」なのだが、劇場用SF映画が唯一の怪獣映画である「大巨獣ガッパ」と、もう公開が終了しているはずの「ヤッターマン」の実 写版(松竹系の映画館で主に公開しているのは、配給を松竹と共同でしているためよ、念のため)以外は、全く製作していないのをすっかり忘れていた(笑)「ヤッターマン」は又、別の機会に取り上げたいので、日活については取り上げる映画がないのでスルーしたいと思う(笑)という訳で「松竹」である(笑)実は、松竹には2大カルトSF映画(って勝手に私が思っているという説もある)がある。「吸血鬼ゴケミドロ」と「昆虫大戦争」である。この2本は私ぐらいの年齢(って幾つやねん!)で関西で育った人なら、小学生のころ、大阪の朝日放送で毎年、夏休みになると必ずやっていた「夏休みこども映画大会」で必ず放映していたのをご存知だろ うと思う。他にも東映の「大忍術映画ワタリ」やアニメ映画「少年猿飛佐助」、「太陽の王子ホルスの大冒険」などなど昔のテレビ局はジャンルを問わず、本当に色々な、昔の映画をやっていたのだ。まあ、今みたいに、内容云々とか、放送禁止用語がどうのとか無かったからねえ・・・・。まあ、それは置いといて、最初は「昆虫 大戦争」である。ホロコーストの生き残りである白人女性のアナベル(ゴケミドロにも出演している、キャシー・ホーラン)が「全人類抹殺」という野望を抱き、人間の声による指令で意のままに動く、意志を持つ「昆虫」の生物兵器の話を軸に、東西冷戦が絡むというB級丸出しのストーリーである。が、子供のころに見たせいか 、昆虫が人間を刺す?食う?シーンは結構、痛そうで気色の悪い出来であったし、主人公の秋山を演じた川津祐介の痛そうで苦しそうな顔も、今もハッキリと覚えている。特撮は川上景司である。一般的には「ウルトラQ」の特撮が有名な人であるが、この人は昔から松竹の特撮をやっていた人だ。で、せっかくなのでストーリーを 、最初から、もう少し詳しく紹介すると(始めからそうせいや!)ベトナムへ向かう途中で、日本の阿南群島の上空を飛行していた、水爆を輸送中のアメリカ軍の戦略爆撃機が昆虫の大群に襲われ、乗組員がパラシュートで脱出する。爆撃機は墜落したが生き残った兵隊は、麻薬中毒の黒人兵のチャーリー以外、全員、謎の昆虫に刺 されて死んでしまう。島で昆虫採集をしていた秋山は、アナベルと情事の最中に、この事件を目撃し、チャーリーの腕時計を盗んで、それを売ろうとしたのを、アメリカ軍の調査団のゴードン中佐と軍医と警察に咎められ、アメリカ兵殺害の容疑で逮捕されてしまう。秋山の妻、ゆかりと、秋山が密かに昆虫を送った東京の科学者、 南雲が病院に収容されたチャーリーの証言から、アメリカ兵たちが、昆虫に襲われたのではないかと推理し、真相を究明したいと申し出る。アナベルに秋山の無実を証明するように依頼した南雲だったが、彼女はなぜか、証言を拒否する。秋山を雇って虫を集めさせていたアナベルは、実は、ホロコーストの生き残りで、そこでの悲 惨な体験から極度の人間嫌いになってしまい、挙句は全人類抹殺という途方もない野望を持っていたのだった。昆虫は彼女が繁殖させた殺人生物兵器だった。これに目を付けた共産圏の某国が、レストランの経営者のセボレー工藤と漁師の松永を通じて、アナベルの研究を援助していたのだった。 秘密を知った南雲は、病院を脱走したチャーリーが女医の純子に発した「ジェノサイド!」という言葉をヒントに自ら虫に刺され、その意味を知った。昆虫はアナベルによって「人間たちが起す核戦争の巻添えを喰うくらいなら人間なんか絶滅させてやる!」という意思を持たされていたのだった。不時着した水爆を狙って、某国 が動き出したのを知ったアメリカ軍は、昆虫のワクチンを作れる南雲を拉致し、水爆を遠隔操作で爆破させて、昆虫もろとも研究設備を破壊する事にした。心あるパイロットがゴードン中佐を拳銃で撃つが、爆破スイッチは瀕死のゴードン中佐の執念で押されてしまう。爆破を予見して上空へ避難していた昆虫たちは、島から立ち上 るキノコ雲を見ると一斉に、南雲が乗っていた飛行機に襲いかかった。飛行機は爆発し墜落した。昆虫から命がけでゆかりを守って死んだ、秋山の子供を産むために島を脱出したゆかりを除いて、事件の真相を知る人々はすべて死んでしまった。地球の運命は一体どうなるのか?と、ちょっと長くなってしまったが、映画はここで終 ってしまう(笑)期待しないで見ると十分、おもしろいので、よかったら見て下さい(笑)因みに、脚本は高久進である。後に東映で刑事ドラマや特撮、アニメや時代劇などを数多く書いた、有名な人である。
2本目は「吸血鬼ゴケミドロ」である。この5月4日に肺炎で、主演を務めた、シャンソン歌手の高英男氏が亡くなられた ので、ご存知の方も多いのではないかと思うが、元々、これは、「スペクトルマン」などのピー・プロダクションが、新たな特撮テレビシリーズとして「ゴケミドロ」を企画したのが始まりで、昭和42年に、白黒のパイロットフィルムを完成させた。その後、この企画は松竹に持ち込まれ、紆余曲折を経て翌年の8月、劇場映画「 吸血鬼ゴケミドロ」として公開されたのだ。但し、映画化に至るまでには、かなり大幅な変更がなされており、結果的にはゴケミドロという名称、及び人間の体内に侵入して自由に操る宇宙生物の能力のみが受け継がれた形となっていた。旅客機が、人里離れた岩山に不時着し、機内にとり残された10人の人間 たちが、血液を常食とする宇宙生物ゴケミドロに襲われる。気持ちがいいほどに醜い人間模様を描いた挙句、最後に生き残ったパイロットとスチュワーデスの2人も結局、生き残ることが出来ない。機内と同じことが、地球全体でも、起こっていたという驚愕のラストは実に衝撃的で、低予算でかつ、マイナー色は否定できないもの の、数少ない、和製SF怪奇映画の秀作として、私のような一部のファンには高く評価されている。脚本は先程の「昆虫大戦争」も担当した高久進と、推理作家として活躍していた小林久三。監督には、東映の映画とテレビで活躍していた、佐藤肇が松竹に招かれた。また、冒頭で触れたが、ゴケミドロに操られる吸血鬼、寺岡を演 じた主演の高英男、絵に描いたような強欲代議士、真野を演じた「必殺」シリーズの悪役でも有名な、北村英三、その代議士の提灯持ちをしながら、最後には裏切ってしまう会社重役、徳安を演じた、「仁義なき戦い」の山守義雄役が有名な、金子信雄など、俳優たちの熱演が印象深いが中でも、高橋昌也が演じた「宇宙生物学者」 の佐賀が乗客の中で一番、紳士的に行動していたにも関わらず、学者としての興味から、他人を宇宙生物の犠牲にすることに賛同してしまうシーンは、子供心に見ていてゾッとしたものだ。特撮はピープロの企画のせいか、当時のピープロの特撮スタッフがやっていたが、旅客機内部は実物大のセットを作ったというが、映画の最初で、殺し屋の寺岡 がオレンジ色に輝くUFOの中に入っていくのも、チャチと言えばチャチだが、幻想的な雰囲気でなかなかよかったし、寺岡の額が縦にパックリ裂けて、ゴケミドロが憑依するするシーンも、当時としてはよかったと思う。しかし、最近はこのような和製怪奇SF映画がメッキリ製作されるのが、少なくなってしまったのは寂しいか ぎりだと思う。この「吸血鬼ゴケミドロ」は比較的、DVDがレンタルできるのではないかと思う。また、別に宣伝するつもりではないのだが、パソコンがあってネットが出来る環境さえあれば、松竹オンラインで7日間、367円で見れるので機会があれば、ぜひ、見て下さい(笑)。
てなわけで、次回はマキノ氏との激論必至!?「惑星大戦争と宇宙からのメッセージ」です。

「真マジンガー~衝撃Z編~」を見ながらバルカン星のダースベイダー

 





 
 

 



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~東宝編~PART3•ゴジラ以外のSF映画たち

さて、今回は東宝におけるゴジラ以外のSF映画たちについてである。この稿の最初の回にも述べたが、現在のところ、日本映画界において「SF映画」を一番製作しているのは(ファンタジイも含めてね)東宝であるのは間違いないが、一番の傑作は何だろうか?熱狂的なファンであれば「地球防衛軍(以下「地球」)」 や「海底軍艦(以下「海底」)」「宇宙大戦争(以下「宇宙」)」になるのだろうが、私からすると三作共、古いということは抜きにして、確かにおもしろいとは思うが「地球」においては「モゲラ」は何をしに出て来たのか(笑) もうひとつ良くわからないし、「海底」は押川春浪の原作を忠実に映画化しているのかどうかは別にして、神宮寺大佐を演じた、故・田崎潤の一世一代の名演技は見ておいた方がいいと思うが、ムー帝国の突入時に、艦首から発射(やったっけ?)されたアトミック冷凍「砲」は別にして、使用した軍人たちのアトミック冷 凍「銃」は、こだわらなくてもいいのかも知れないが(笑)拳銃の方がしっくり来るような気がする。そして「宇宙大戦争」に至っては、ナタール人との決戦で、池辺良か、土屋嘉男か、誰か忘れたが(笑)地対空熱線砲を手で持って(やったっけ?2よ)撃つのはいいが、手で持てるぐらいの簡易的なモノに、宇宙をビュンビュン 飛ぶ円盤を持つ宇宙人が負けるのか?と思ってしまうのだ。では、そんな文句ばかり言っている(笑)私ことバルカン星のダース・ベイダーがいいと思っている東宝SF映画は何かと言うと、まずは「ガス人間第一号」である。マッド・サイエンティストによる人体実験で、肉体をガス状に変化できるように改造された男が、愛する日本舞踊の家元のために、その能力を使って、次々と犯罪を犯していく、という言わずと知れた「変身人間シリーズ」の第3弾であるこの映画は、上映された昭和30年代に、こういう事件がもし起きれば、多分、このような展開になるのではないかと いう感じがよく出ているシリーズ最高傑作である。確かに今見れば、全体的に古さを感じるだろうが、「トワイライトゾーン」や「アウターリミッツ」が好きな人間には堪らない、SFオムニバス・ドラマのテイストに溢れているそのストーリーは、現在では、CGであれば簡単に描くことはできると思うものの、今の日本ではナントカ人間と言えば、すぐにフリークス系を発想する貧困な輩が多いので、恐らく二度と製作することはできないだろう。特に、この映画は、他にもあるかも知れないが、通常の怪獣映画や特撮映画のように本編と特撮が、はっきりと分かれているのではなく、本編部分のフォローに特撮を使用した映画で、成功している映画という意味でも特筆に値する。それに、あちこちの雑誌でも言われていることであるが、何と言っても、ガス人間の水野を演じた、土屋嘉男と藤千代を演じた、八千草薫の演技は必見である。藤千代の性格を、あやふやに描いている脚本に難がある、と言った批評も何かの雑誌で昔、読んだが、そんなことはないと思う。また、有名なラストは涙なしでは見れないだろう(って、私は「なし」で見ました(笑))この「ガス人間第一号」を初めて、私が知ったのは、オールド・特撮ファンには非常に懐かしい 、ケイブンシャ刊の「原色怪獣怪人大百科」(昭和46年版)であるが、見たのはやはりテレビで、大阪の朝日放送である。もう、何十年前の話だろうか(笑)当時は同じ週に上記の「地球」や「海底」「宇宙」も、すでにビデオでは見ていたが、なぜか放送されたので、かじりつくようにテレビを見ていた。まあ、それはともかく、ちょっと大きいレンタル店にはDVDが置いてあると思うので未見の方はぜひ、見て頂きたいと 思う。そして、もう一本は純粋なSF映画と呼ぶには厳密に言うと、少し抵抗があるが「ノストラダムスの大予言」である。五島勉のベストセラーを元にした、説教臭いことで有名な(そんなん、ホンマにおもろいのか?)この映画は当時、小学生だった私及び同級生の間で、大変、話題になり、どうしても見たい映画であった。折 しも忘れはしない、(フジテレビ系列の)関西テレビの夜8時ぐらいから、これのスペシャル番組があって、その中で出て来た、浜辺にある小舟の中で抱き合う、黒沢年男と由美かおる(エッチな小学生やねえ)そして不気味な岸田今日子の予言の声が、子供心に強く印象に残ったのも手伝って、親に「連れて行って欲しい」と頼ん だのだが、どうしても無理だったたため、下校時に校門の外で映画館のオッサンが配っていた割引券をもらって(当時はこういう慣習があったのだ)親に黙ってひとりで見に行ったのだ。で、見た結果は、丹波哲郎が「ノストラダムスの予言」を通して、人類の危機を切実に訴えるだけ、訴えて、滅んでしまうと言う(笑)ものであったが(特撮も、本編も、それなりに頑張ってたと思う(笑))その、丹波哲郎の一人三役は、やっぱり丹波哲郎だったし(笑)確かに例の成層圏 の放射能が、降下したために、ニューギニアの原住民が被爆し、頭がおかしくなり、探検隊を食おうとして襲うシーンは、子供心にも強烈であったし、ラストの核戦争後に、生き残るのはいいが、放射能で奇形児となった二人の子供が、空腹を満たすために一匹のミミズを取り合うシーンも、「反対」に出来がいいために大変、気持ちが悪い印象を残すこととなった。ご存知のように、この映画は、この二つのシーンに来た抗議の影響で当初は、その言われていたシーンを完全にどうかは忘れてしまったが、削除し、修正したフィルムで上映を行っていたが、ビデオとLD発売に関しては、修正版を元に発売をする予定であったものの、最終的には国内は 販売が中止となり、海外のみ発売されることになった。また、テレビ放送も地上波、衛星放送を問わず、放送禁止作品になってしまった。そして、それが、逆にカルト化された映画となってしまい、幻の映画になってしまった。が、めったにないが、地方の映画館などで、ごく、たまにやっていたりするので、「ぴあ」などでチェックしてみては、どうだろうか?と、何やら少し中途半端になってしまった感じがするが、今回はこれまでとしよう。次回は「日本のSF映画~東映、松竹、日活編(仮題)」です。それでは、皆様、さようなら。
子供と「ウォーリー」を見ながら、バルカン星のダース・ベイダー








     
     

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
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